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スポーツマネジメント学科・経営学科経営コース学生が参加したアメリカ・ボストンでの「海外スポーツビジネス調査」海外研修実施報告

2023.10.25

お知らせ

経営学部,国際交流・留学

経営学部では、2023年9月4日(月)~11日(月)に米国ボストンを研修先とする海外短期研修を実施し、スポーツマネジメント学科の2~3年生11名と経営学科経営コースの3年生1名が参加しました。この海外研修は、スポーツマネジメント学科の授業「海外スポーツビジネス調査」を兼ねています。担当の岡田 功教授より研修の様子が届きましたので、紹介します。

【レポート】
9月5日(火)には、ボストン近郊に本社を構える世界的なシューズメーカーであるNew balance世界本社を訪れました。同社が本社隣に建設し、昨年開業したばかりの全天候型マルチスポーツ施設「The TRACK at New Balance」を同社スタッフの案内で見学しました。

The TRACK at New Balanceはその名の通り、5000席の客席を備える、屋根で覆われた陸上競技場です。その陸上トラックの上に人工芝を敷き詰めるとサッカー場としても利用でき、その切り替えも短時間で可能です。別のフロアには、陸上サブトラック、バスケットボールやバレーボールコートとしても利用できるフロア、近日オープン予定の食堂、音楽ホールなども備えていました。

実はこのスポーツ施設内には、商品開発のためのラボも併設されており、普段は関係者以外立ち入り禁止のラボも訪問させていただきました。酷暑・極寒などあらゆる気象状況が再現できるラボには、気温や湿度に応じて人間のように“汗をかくマネキン”もあり、体表面温度を測定しながら、商品の耐久試験も行う最先端のスポーツウェア開発拠点でした。 同社は2016年に完成した世界本社を核にしたスポーツ拠点化構想を推し進めています。本社の西隣にはNHL(アイスホッケー)「ボストン・ブルーインズ」の練習場(一般利用も可能)、フィットネスクラブ、NBA(バスケット)「ボストン・セルティックス」の練習場なども完成。スポーツによる街づくりの最前線を目の当たりにすることもできました。

■学科Instagramによる投稿[Day1]:NewBalance本社を訪問

9月6日(水)には、ボストンから西へ約70キロ、電車で片道1時間半かかるウースター市に本拠を置く、メジャーリーグ「ボストン・レッドソックス」傘下の3A球団(プロ野球の二軍に相当)Worcester Soxの本拠地ポーラーパークを訪れました。ポーラーパークは2021年にオープンしたばかりの真新しい球場で、9000席余りの観客席を持ち、球場開設と同時にレッドソックスが3A球団をこの地に移転させました。

女性スタッフの案内で球場内を巡りながら、マイナーリーグのビジネスの実態や、球団の歴史、観客を楽しませるさまざまな工夫などについて話をうかがいました。日本のプロ野球二軍には見られない、充実した施設や魅力的なエリア、ファンサービスに、学ぶべきところが多いと感じました。

■学科Instagramによる投稿[Day2]:ウーソックス(レッドソックス2軍)の球場を見学

9月7日(木)には、全米で最古の球場であるレッドソックスの本拠地フェンウェイパークを訪問しました。収容人数は3万7000人超で、築100年以上が経過しています。

前日に訪問したポーラーパークとはスケールも施設の充実度も違います。本学向けの特別グループツアーを催行していただき、ガイドのデイブさんの案内で球場を回りました。一部木造のシートが残り、柱が随所に立ち並んで視界が妨げられることさえある内野席など、歴史を感じさせる球場ですが、メジャーリーグの他球場とは違い、「建て替え」の道を選ばず、改修を重ねてきた「歴史と伝統」を感じさせる球場でした。

■学科Instagramによる投稿[Day3]:レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークを見学

9月8日(金)午前には、経営学の分野で最高峰のハーバード・ビジネス・スクールを訪問し、同校キャンパス内で、スティーブン・グレイサー名誉教授から「慈善活動とブランド構築:Jeff VinikとTampa Bay Lightning(アイスホッケー)」をテーマにしたケーススタディ式の特別講義を受講しました。グレイサー名誉教授は長年、ハーバード・ビジネス・スクールで教べんをとられた、「ブランド」の世界的権威で、スポーツビジネスにも造詣が深い方です。通訳はハーバード大学で歴史学の博士課程に通う、バイリンガルの米国人学生にお願いしました。英文20ページを超す教材を学生たちは事前に学修し、ディスカッション形式の勉強会を重ねるなど、準備を重ねてきました。

本学の学生向けの特別講義は、学生にも分かりやすいゆっくりした英語で進められ、アイスホッケーの試合を間近で見た経験がほとんどない学生に対し、リーグの特徴や歴史などの背景説明に加え、スポーツクラブとコミュニティのつながりや慈善活動がどのようにビジネス拡大に結び付いたかについて、解説いただきました。学生たちは「スポーツビジネスを学ぶ上で、大切なことは何ですか?」などと、質問をぶつけていました。通訳を挟んでのやり取りでもどかしい思いも感じているようで、英語を学ぶことの重要性を再認識した学生も多かったようです。講義後は、校内の食堂で一緒に昼食を摂りました。

ハーバード大学の諸施設を見学した後、夕刻にはフェンウェイパークを再訪し、レッドソックス対オリオールズの試合を全員で観戦しました。野球好きな人もそうでない人も全員が楽しめる球場の雰囲気作りや仕掛け、またスタッフ1人ひとりのショーマンシップを体感する貴重な機会でした。

■学科Instagramによる投稿[Day4]:ハーバード・ビジネス・スクールにてスポーツビジネスの講義を受講

9月9日(土)は、ボストン郊外にあるボストン・カレッジを訪問し、プロスポーツ並みのビジネスを展開する大学アメフトを視察しました。

正午のキックオフの2時間以上も前から、「テールゲート」と呼ばれるバーベキュー・パーティーを学生や観戦客が大学キャンパスのあちこちで行っている様子にまずビックリ。仲間や家族でゆっくり食事を楽しんだ後、スポーツを観戦する米国スタイルを体感できました。また、4万4500人収容のアメフト競技場は大学キャンパスの中央に建設され、競技場には観客席を備えたアイスアリーナやバスケットボールコートも併設されています。

この日の試合には4万人の観客が訪れ、ブラスバンドやチアガールがプレーの合間の短い時間を利用しながら全力で応援を続けていました。日本の大学スポーツとの規模感の違いやビジネス感覚、そして、米国の大学スポーツの奥深さを体験することができ、学生たちも目を丸くしていました。

■学科Instagramによる投稿[Day5]:ボストン・カレッジにてアメリカンフットボールの試合を観戦

【参考記事】
■スポーツマネジメント学科・経営学科経営コースの学生がアメリカ・ボストンにて「海外スポーツビジネス調査」海外研修を実施(9/14)はこちら
■2023年8月18日(金)~20日(日)スポーツマネジメント学科の学生が台湾にて「海外スポーツビジネス調査」海外研修を実施(9/7)はこちら
■2023年3月14日(火)~22日(水)参加した学生の声を紹介した記事(4/7)はこちら
■2023年3月14日(火)~22日(水)スポーツマネジメント学科が英国で「海外スポーツビジネス調査」海外研修を実施、プレミアリーグ観戦やウィンブルドン訪問(4/3)はこちら
■スポーツマネジメント学科の学生が「海外スポーツビジネス調査」の講義でイギリスのロンドンに到着(3/17)記事はこちら
■スポーツマネジメント学科の公式Instagramはこちら

大阪成蹊大学 経営学部 スポーツマネジメント学科では、学外フィールドワークやインターンシップに加え、国内外の最先端のスポーツビジネス現場での調査研究を通じて、スポーツ産業をはじめ組織が抱える多様な課題の解決に貢献できる人材を育成します。

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