がん薬物療法を受ける糖尿病を併せ持つがん患者のセルフマネジメント橋渡し支援の開発
支援システムの特徴
図1に本研究で考案した支援システムを示します。
糖尿病とがん看護の連携・協働によりこれをがん薬物療法を受ける糖尿病患者のセルフマネジメントを支援することから、私たちは「橋渡し支援システム」と命名しました。
この橋渡し支援システムによって、糖尿病とがん看護のそれぞれに専門性のある看護師が相互理解を深め、連携・協働して患者を生活者の視点で捉えなおし、セルフマネジメントを支援できるようになります。これにより、がんの治療がより安全・安楽に完遂でき、糖尿病療養を安心して続けることが可能になると考えました。
すなわち、、患者のセルフマネジメントを促進し、がん薬物療法による有害事象や血糖コントロール不良に伴う苦痛の予防が期待できると考えます。
この橋渡し支援システムの最大の特長は、糖尿病とがん医療、および看護の専門家が協力して開発したツールを用いて、患者を中心として糖尿病とがん看護の専門家が連携してシステムを運用することです。
支援システムの運用方法
第1段階 初回がん薬物療法を行う病棟または外来において
「セルフマネジメントファイル」を作成します。
第2段階 糖尿病治療を行う病院の外来において
第3段階 2クール目以降のがん薬物療法を行う病院の外来において