OSAKA SEIKEI TOPICS
2023.04.17
お知らせ
芸術学部,大学
大阪成蹊大学では学内に様々な作品を展示しています。
今回、駅前キャンパスにファッション・コスチュームデザインコースの室田 泉教授の作品が展示されました。室田教授の作品は「サイアノタイププロセス」と呼ばれる19世紀に発明された写真技法を用いたブルーの発色が特徴です。制作の裏話とコンセプトを紹介します。
▲制作の裏話とコンセプトについて語る室田教授
「サイアノタイププロセスは太陽光で色をだしていくので、2月は快晴の日が少なく、また、相川は風も強いので制作には苦戦しました。日によって色味が変わってくるので、やってみないとわからないことが多く、やり直すこともありましたが、無事に新キャンパスのイメージにあった作品を完成させることができました。空間や額縁、フレームの余白など、全体のバランスを考えながらデザインをしています」
▲タイトル「Be Flowers1」「Be Flowers2」(こみちホールホワイエ作品)
「ホール前の空間から見える空とホールの白い壁に対して、色彩を増やすことなく、花をモチーフとして華やかなイメージを作り出すことを意識しています。日常の一コマを切り取った写真が、永遠のイメージに繋がることも願っています」
▲タイトル「Blue Bird1」「Blue Bird2」(South館2階 廊下作品)
「ホール前作品とイメージは同じで作成しています。花を超え、空へ羽ばたくニュアンスを意識しました。鳥の細やかな表情は排して、見る人により、様々なイメージを抱いてもらえるような空間を意識しています」
▲タイトル「Road to Eternity」(South館 学長室作品)
「ウール生地に染色専用のプリンターで出力する技法で作成しています。パソコンで作り上げたデータを布に直接出力。着物の染色と同じように、生地を水洗いして、色を定着させています。左右対称と連続性を強く意識して、永遠に続く道をイメージしています。連続性の中に少しの変化が起こると違和感があり、その違和感を感じることから発見や問題解決につながるのではないかとイメージしています」
大阪成蹊大学駅前キャンパスにお越しの際は、室田教授の作品をぜひご覧ください。
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