OSAKA SEIKEI TOPICS
2026.03.26
研究
データサイエンス学部
大阪成蹊大学 こみちホールにて、公開シンポジウム「教育改革と可視化 ~生成AIは大学をどう変えるのか~」(主催:日本学術会議、共催:大阪成蹊大学)が、3月19日に開催されました。
大阪成蹊大学では現在、全学的な「AI・数理・データサイエンス教育」の構築を推進しており、本シンポジウムはそのプロジェクトの一環として実施されました。当日は会場とオンラインを合わせて計100名が参加し、活発な議論が行われました。
本シンポジウムの目的は、生成AIの活用を前提とした「新たな教育モデル」の構築にあります。AI時代においては、最終的な成果物のみを評価するのではなく、「学びのプロセス(過程)」を可視化し、その価値を重視する教育への転換が求められています。

小山田 耕二データサイエンス学部長・教授による趣旨説明では、現在の日本の教育環境を踏まえた問題提起がなされ、教育における構造的課題についての説明が行われました。

基調講演では「ウェルビーイングと包摂性から読み解く教育改革:AI活用がもたらす新しい高等教育像」と題し、山田 礼子教授(日本学術会議連携会員/同志社大学社会学部)が登壇しました。講演では生成AIを活用した検証型初年次教育の重要性やラッセルグループ大学(イギリスの研究型大学24校で構成される団体)における生成AI活用原則の事例などが紹介され、その後、質疑応答が行われました。

続いて行われたパネルディスカッションでは、「可視化が導く教育改革の未来 ―個人差・ウェルビーイング・AI活用をめぐって」をテーマに、以下のパネリストによる議論が展開されました。
パネリスト:
- 山田礼子(日本学術会議連携会員/同志社大学社会学部/教授)
- 小山田 耕二(日本学術会議連携会員/大阪成蹊大学データサイエンス学部長/教授)
- 筑本 知子(日本学術会議連携会員/大阪大学レーザー科学研究所附属マトリクス共創推進センター長/教授)
- 志村 祐康(国立研究開発法人産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 再生可能エネルギー研究センター 主任研究員)
- 山辺 真幸(一橋大学大学院 ソーシャル・データサイエンス研究科 特任講師)
パネルディスカッションでは、生成AI時代における教育の在り方や、個人差の可視化、ウェルビーイングを重視した教育の重要性などについて、多角的な視点から活発な討論が行われました。今後の高等教育の方向性を考えるうえで、多くの示唆が得られる機会となりました。