OSAKA SEIKEI TOPICS
2021.07.21
お知らせ
経営学部,産官学連携
2021年7月14日(水)、経営学部 国際観光ビジネス学科12名の学生が受講する「Research & Presentation 1」(指導担当デイヴィス恵美講師)の授業では、本学と授業連携協定を結ぶ三田市観光協会の役員の方々をお招きし、インバウンド観光誘致政策の一環として活用できる英語版Q&A集をご提案する企画プレゼンテーションを行いました。三田市は、本学が位置する大阪から約1時間圏内にあり、双方有益な関係が築けるとして連携協定を締結しています。
発表の様子:国際観光ビジネス学科 観光ビジネスコース3年生 河本愛さん
「Research & Presentation1」は、国際観光ビジネス学科に3年次以降附置する専門展開科目で、学科が重視する英語教育の総合的運用力を、専門科目との融合により実践することを目指しています。コロナ禍以前から日本政府は観光立国として、観光を経済推進の原動力と位置づけ、様々な政策を打ち出してきており、今後コロナ禍の終息後には観光産業はますます加速するであろうと予測されています。この大きな目標の達成のためには、大都市だけではなく、地方都市へインバウンド観光誘致を実践していく必要があります。
参加学生は、前期半年間をかけてインバウンド観光について国内外の様々な白書やデータ統計、アンケート資料などを調査してきました。その結果に基づき、インバウンド観光における訪日外国人観光客のニーズを①観光分野、②インフラ分野の大きく2つのカテゴリーに分類し、それぞれのカテゴリーにおいて三田市の観光資源をリサーチしました。当日はこれらの調査、分析を踏まえて作成した訪日外国人観光客のためのQ&A集という形でまとめたものを提案しました。
<当日のご来賓>
三田市観光協会副会長 小谷俊仁様(コタニ住研代表取締役社長)
インバウンド広域連携部会部会長 高山壽弘様(道の駅神戸フルーツフラワー大沢 株式会社北神地域振興 専務取締役)
三田市観光協会参事 金子俊二様
三田市観光協会 谷本真梨子様
学生が調査する中で、訪日外国人観光客に対する情報発信は、実際現地に訪れる前に提供することが重要であることや、そのような訪問前の下調べ段階におけるプロモーション効果などに着目し、今回の提案を三田市観光協会が運営するインバウンド観光用HPに掲載するQ&Aの形として提案した点に非常に満足して頂き、実際に実用化して頂けることになりました。
<学生提案の一例>
Q: 日本の文化を取り入れながらできる観光の楽しみ方はありますか?
Can I experience traditional Japanese culture in Sanda city?
A: はい、三田市ではたくさんの楽しい日本文化を体験していただけます。
ガラス工芸体験を希望の方は、三田市ガラス工芸館へお越しください。吹きガラスなどの8つの体験ができます。
Yes, Sanda offers many excellent opportunities for you to experience those. If you wish to get the experience of making glass crafts, please come to Sanda Garasu Kougei Kan,Sanda Glass Art Museum. There are 8 courses of glass arts offered in a workshop style: for example, you can try glass blowing and lamp making.
学生の提案を聞くご来賓の方々
ご講評をくださる高山様(インバウンド広域連携部会部会長)
学生提案を受けて、ご来賓の方からは、
「私共とは全く共通点がないような大阪の学生さんが『三田の観光』という共通のコンテンツで同じ方向を向いて活動して下さっていることに心強さを感じました。三田市観光協会としましては、新しい視点でお客様に満足していただけるような観光地になりたいと思っています。ぜひ学生の皆さんには三田市へ実際に足を運んでいただき、三田市の観光資源を体験していただきたいと思います。今後も連携を強めてくださればありがたいです。」とコメントを頂きました。
また、今回の連携の中では他にも実質的な成果物も生まれました。授業内で「外国人観光案内所の設置基準(観光庁、2018)」を調査資料として取り扱った際に、担当教員がご提案したたことがきっかけで、三田市観光協会では実際に「外国人観光案内所」の申請手続きを取られ、この度認可が無事におりたというご報告を頂きました。
三田市観光協会からは、この連携がきっかけで新たな取り組みができたことに対するお礼を頂き、今後ますますの連携強化を希望しているというお言葉を頂きました。
国際観光ビジネス学科では、今後も確かな専門知識とデータ分析、また実際の現地フィールドワークなどを行い、学生が課題解決のための実践的な能力や経験を身につけていくとともに、学生の視点を活かした大胆な提案等を通じて地域貢献と人間力を高める学びを深めていきます。
写真前列左から:谷本様、小谷様、高山様、金子様