2023年12月7日(木)、大阪成蹊大学駅前キャンパスにて、看護学部の濱畑章子教授と横田知子講師が海外研修報告会を実施しました。
看護学部では、将来、教員や学生が異文化や海外の保健医療についての理解を深めることを目的とした海外研修の実施を計画しております。
濱畑教授と横田講師は、2023年10月にアメリカ合衆国コロラド州の中部にあるデンバーを訪問。デンバーは世界レベルでの看護教育の先端を担う大学が存在する都市であり、この環境下にある病院や高齢者施設では、高い水準の看護・保健医療体制が整備され、展開されています。今回、将来の海外研修の実現に向けて、両教員が事前の現地調査、および情報収集を行いました。
現地では、2カ所の高齢者施設や病院の看護師やスタッフ、メトロポリタン州立大学デンバー校の看護学科長や米国で活躍される看護師の方を訪れ、意見交換を実施しました。
帰国後の報告会では、10月の海外研修の内容を踏まえて作成した海外研修案を教職員に向けて発表。今後は研修の実現に向けて、看護学部教員・職員による意見交換を重ね、構想を深めていきます。
【海外研修の概要】
■研修期間:2023年10月14日(土)~10月21日(土)6泊8日
■訪問先 :アメリカ合衆国 コロラド州 デンバー
■研修内容
1.Arbor View Senior Living(アルバーダ地区にある一般的な高齢者施設)への訪問
2.Balfour Senior Living(ボルダー地区にある比較的高級な高齢者施設)への訪問
3.Craig Hospital(クレイグ病院:リハビリテーションを専門とする病院)への訪問
4.Metropolitan State University of Denver 看護学科の訪問
5.米国看護師との意見交換
各所への訪問では、立地の特性に応じた建物の設計や、入居者の状態にあわせた看護援助が実施できる体制の構築、徘徊の対象者を把握するための仕組み、退院後にその人らしく日常生活を送れることを目標としたリハビリテーションの内容や体制など、海外の看護医療体制の理解に資する話を沢山伺うことができました。また、米国と日本の看護教育および学生の違いや、現役の看護師から伺う米国医療の現状など、異文化への理解を深めることができる内容も伺い、将来の海外研修の実現に向けて実りの多い研修となりました。