大阪成蹊大学データサイエンス学部は、1年生の「成蹊基礎演習1」の授業において、「駅前キャンパスの省エネ化」というテーマでグループ発表を行いました。
当日は、積水ハウス株式会社 ESG経営推進本部 執行役員・環境推進部長の近田智也氏をお招きし、講評いただきました。
※前回の特別授業の様子は
こちらから
授業では、5~6名ごとの全12グループにわかれて、1グループあたり約4分間で発表。
学生たちは「駅前キャンパスの省エネ化のために、消費電力をいかに減らすか」というテーマと、教員より予め配布された駅前キャンパスの消費電力のデータから、各グループで複数回議論し、仮説を立てて、必要な情報を収集。
集めた情報に基づきデータ分析を繰り返し、考察を深めました。
例えば、気温の変化が消費電力の増減に関わっているとの仮説を立てたグループは、気温のデータを収集してグラフ化し相関係数を確認。
キャンパスの施設に着目したグループは、駅前キャンパスの各教室やホールの電気やエアコンの管理状況に関して事務職員にインタビューしたり、
特定の曜日の電気使用量が大きいことを確認したグループは、駅前キャンパスを拠点とするデータサイエンス学部・看護学部の授業予定数を、各学部の学生へのヒアリングや授業予定表で調査。
ほかにも、PCやモニターの1台あたりの待機電力を調べたグループ、オープンキャンパスなどのイベント開催日に着目したグループなど、共通のテーマに対して、各グループで様々なアプローチが行われました。
対策としては、換気をして部屋の温度・湿度を下げる、
冷却パットの配布やパソコンのスリープ時間を増やして電源のON/OFFの切り替えを減らすことで消費電力を減らす、
持続可能な方法の提案としてグリーンカーテンの設置や、扇風機・送風機を活用によりエアコンの使用量を減らす、
施設の電気・エアコンの管理を見直すなど、それぞれの考察とあわせて発表されました。
発表後は、学生や教員、近田氏からも質問をいただき、活発な質疑応答が交わされました。
近田氏からは、「発表の機会が多いことは非常に良いことです。仮説と回答についてはどのグループも正しいですが、文字だけよりもグラフを活用したり、数値がある方が説得力が増します。自分が発表するときは、相手に納得感を与えられるか、説得力のある説明であるか、そのためにはどういうことに気を遣う必要があるかも考えたら、より良い発表になりますので、頑張ってください。」との講評をいただきました。
▲積水ハウス株式会社 近田氏より
最後に、学生同士の評価や教員、講師からの評価を集計し、「エアコンと消費電力」をテーマに発表したグループを表彰。
表彰された学生からは、「頑張った結果を評価してもらえることは嬉しいです。一緒に研究をしてくれたグループのメンバーにお礼を言いたい」とのコメントがありました。
▲表彰の様子
大阪成蹊大学データサイエンス学部では、今後も様々な企業・自治体の方にご協力をいただきながら、社会の課題解決に役立てるデータサイエンスについて学びを深めてまいります。