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芸術学部 山中 コ~ジ准教授が共同代表をつとめるGENETO Architect’sが設計した白馬のオーベルジュ”KANOLLY RESORTS”がiF DESIGN AWARD 2023を受賞

2023.04.25

お知らせ

芸術学部

芸術学部 造形芸術学科 インテリア・プロダクトデザインコース山中コ~ジ准教授が共同代表を務める一級建築士事務所GENETO Architect’sが設計した「白馬のオーベルジュ”KANOLLY RESORTS”」が、世界三大デザイン賞の一つとされるiF DESIGN AWARD 2023(ドイツ)を受賞しました。

今回受賞したのは、建築分野となります。 ドイツのハノーバーを本拠地とする「iF International Forum Design」は、世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体であり、毎年優れたデザインを選出し「iFデザインアワード」を授与しています。本年は133名の著名なデザイン専門家によって厳正に審査され、56 か国/地域から集まった約11,000件の応募デザインの中から、今回の受賞となりました。

【作品コンセプト】(山中准教授)

今回受賞した「白馬のオーベルジュ”KANOLLY RESORTS”」は、長野県白馬村に建つ一泊一組限定の宿泊施設である。日本の中でも有数の豪雪地であり、パウダースノーでも有名で近年多くの外国人が移住しリゾート開発が進む地域である。

雪への対策として、建物に残して荷重に耐えるか、雪を落とす形とするか。この二種類になるが、今回は基本的に雪を落とす三角形の合掌造りの建物を三棟建て、それぞれをつなぐ部分は雪を残して耐えるというハイブリッドなつくりとした。白馬の周辺地域も含めて、三角の大屋根、合掌造りのものなど古くより風土に答えた形の建物が今も多く存在する。

合掌造りの建物を3棟並べることで、建物のボリューム感を抑え機能的な配置をしている。3棟としたのは機能的な側面と共に、白馬という地名の由来となった「白馬三山」へのオマージュとして3棟とし、山並みとも呼応する形状としている。 更に敷地に対して三棟を雁行配置にすることで、道路からの客室への視線などを遮りプライベート空間を確保している。

建物の配置は東の建物がレストラン棟、中央と西の建物が宿泊棟となっている。

宿泊棟はゲストルームが3部屋あり、それぞれの部屋で大きさと仕様を変えている。洋室2室と和室1室となっており、それぞれに周辺の環境への関わり方を変えており、当然窓から見える景色も違うように考えた。泊まる部屋によって体験をかえることで、建物や周囲の環境を堪能してもらおうと考えている。

構造材は長野県で採れる唐松の集成材を採用し、その他壁面の石も諏訪で取れる鉄平石を採用している。外構で使用している石材も白馬で取れる石材を採用するなど、環境負荷低減を目指し、地産地消を出来る限り検討した。

雪との向き合い方を検討した建物ではあるが、四季の移ろいを堪能できるようにも検討は重ねており、この土地の土着的な建築の特徴を取り入れながらも、この土地にはこれまでなかった建ち方と趣を獲得できた。

大阪成蹊大学 芸術学部は、最前線で活躍するトップクリエイターが多数在籍し、「進化を続ける芸術力で社会をリードするクリエイター」を育成しています。

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