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《報告》マネジメント学部が特別セミナー「Kamiyamaから学ぶ先進的マネジメント」を開催

2017.12.15

お知らせ

経営学部

マネジメント学部マネジメント学科では、2017年12月13日(水)に特別セミナー「Kamiyamaから学ぶ先進的マネジメント」を開催しました。

このセミナーは、人口約5300人の小さな町ながら地域活性化の成功事例として近年注目を浴びる徳島県神山町を事例に、地域経営の仕組みを学ぶことを目的としたもので、経営コースの学生を中心に一般の方々にもお集まりいただきました。学生はセミナーに先立ち、11月に実際に徳島県神山町を訪問、地域マネジメントを推進する企業や移住者が経営する店舗を訪問し、フィールドワークを通じて神山町がいかにして町の活性化を進めているかを学びました。( 研修についてのトピックスはこちら http://univ.osaka-seikei.jp/news/375

セミナー当日には講師として、認定特定非営利活動法人グリーンバレー理事長の大南信也氏と、大阪ガス株式会社理事兼エネルギー・文化研究所所長の池永寛明氏をお招きしました。大南氏は神山町生まれで、スタンフォード大学院を修了後帰郷し「住民主導のまちづくり」を実践、1996年頃から様々なアートプロジェクトや道路清掃活動・移住支援事業などを展開し、2004年にはNPO法人グリーンバレー(前・神山町国際交流協会)を設立、地元の活性化活動を始めて20年以上になります。池永氏は大阪ガスと日本ガス協会でエネルギー・環境制度に携わった後、まちづくり・ソーシャルデザインを通じた地域との共創活動に取り組んできました。

大南氏は、人口減少や一極集中化により地域の老化が進むという日本社会の傾向を説明し、その中でどうすれば地域の価値を高め、人を集めることができるのかを過去の取り組みを例に挙げて語りました。「地域の価値は、そこに何があるかではなく、どんな人が集まるかです。どんな人を地域に呼ぶかを主眼にすれば、集まった人から地域の財産が生まれてきます。」と述べ、そのために多様な情報収集と発信のネットワークを強化することの重要性を強調しました。

一方で池永氏は、地域経営の背景となる今後の社会・ビジネスの見通しを語りました。その上で「神山プロジェクト」からは、①新たな働き方の可能性、②都市と地方との関係の変化、③地域・組織で価値創造を行うリーダーの役割の重要性 といったことを学ぶことができると述べました。

セミナーでは神山町を訪れた学生による研修報告も行われました。学生たちは、実際に訪れた店舗や施設を例に挙げ、田舎の強みをも活かした魅力あふれる経営に対して印象に残ったことを発表しました。その後大南氏、池永氏と学生たちとのディスカッションも行われ、「神山町を訪れる前と後で、仕事に対する考え方が変化した」、「実際に現場に出向いて情報を集め、新しい知識を学び、実践していくことが重要だと感じた」など様々な意見が上がり、学生たちはさらに学びを深めたようでした。

マネジメント学部では今後も、未来を担うサービス経営人材のマネジメントスキル向上に繋がる学びを実践してまいります。

▼グリーンバレー理事長 大南信也氏

▼エネルギー・文化研究所所長 池永寛明氏

▼経営コースの学生の発表の様子

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