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《報告》教育学部4年生が日本理科教育学会(近畿支部大会)にて学生賞を受賞=理科教育におけるユニバーサルデザインの調査と提案=

2017.12.01

お知らせ

教育学部

教育学部 教育学科 初等教育コース4年生の安田梨沙さんが、2017年11月25日(土)に開催された平成29年度日本理科教育学会近畿支部大会において、学生賞(口頭発表部門)を受賞しました。 この研究発表会には、近畿地区の国立・私立の教員養成系大学・学部などから約40名の大学生・大学院生が参加し、その中で安田さんは口頭発表部門において「もっとも優秀な研究発表」として表彰されました。

研究発表のテーマは「理科教育におけるユニバーサルデザインの調査と提案」。 現代においてユニバーサルデザイン(障がいの有無、年齢、性別、国籍、文化にかかわりなく誰もが等しく利用できる施設や製品の設計)が広まっているにも関わらず、小学校で実施する大半の理科実験の結果の確認方法が視覚のみに頼っている点に着目しました。小学校3年生から6年生までの教科書に登場する実験の確認方法を視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚に分類した結果、視覚以外で確認できる実験は151個中8個と判明、つまり視覚に困難を抱えた児童はほとんどの実験に充分に参加できないということがわかりました。

ユニバーサルデザインの観点からだけではなく、確認方法の多様化は実験結果の多面的検証にも繋がります。安田さんは、学習指導要領にある「実感を伴った理解」を深めるために1)安全に配慮し、2)結果がわかりやすく、3)実験が成功しやすい、視覚以外でも体感できる実験教材の例として、「地球儀を用いて、赤道付近と北極・南極の温度差を体感する」実験を提案しました。この実験では地球儀に一定時間、太陽光をあてることで、光が垂直にあたる赤道付近と、角度がついてあたる北極・南極の温度差を、温度計による計測(視覚)と手で触る(触覚)という2つの方法で体感することができます。そしてこの教材により、全ての児童の理解が深まる授業を成立させることができ、ユニバーサルデザインにつながるとしました。

安田さんは「受賞できて大変嬉しいです。理科だけではなく、全ての児童に平等に接したいという思いが、この研究のきっかけでした。来年春から小学校の教壇に立ちますが、すべての児童の理解が深まる授業を目標にしたいです。」と語りました。指導教員の福岡亮治講師は,「安田さんの自発的に取り組む姿勢が、今回の結果に繋がったと思います。小学校の現場でも、理論と実践が一体化した教育を目指して欲しいです。」と語り、共に喜びを分かち合いました。

▼受賞した安田さん(写真右)と、指導教員の福岡講師

▼ユニバーサルデザイン教材