OSAKA SEIKEI TOPICS
2019.12.02
お知らせ
教育学部,国際交流・留学
教育学部 教育学科 中等教育専攻英語教育コースの2年生3名が、オーストラリアのシドニーにおける中・長期留学プログラム「海外英語教育演習Ⅱ」のため2019年9月に出発しました。
今年度の海外英語教育演習Ⅱでは、①「日本語教師アシスタント」と、②「英語学習・児童英語教育トレーニング」の2つのプログラムが行われます。
今回は、現地の小学校で実際に指導を行う経験を通じて学ぶ②「英語学習・児童英語教育トレーニング」のプログラム(J-SHINEプログラム)について、実際に参加した学生の活動報告をもとにご紹介します。
【三好真生さん(2年)活動報告】
私は9月~11月の3ヶ月間の留学プログラムに参加しました。まず6週間にわたる語学学校での語学研修の後、4週間のJ-SHINEプログラム、さらに2週間のチャイルドケアセンター実習に派遣されました。
私が6週間通った語学学校(International House)には南米や東南アジアなどから多くの生徒が通っていたため、彼らとのコミュニケーションを通じて各国の文化を知り、日本の文化を知ってもらう良い交流の機会になりました。1つのクラスは10~15人の少人数で、自分のレベルに合った授業を受けることができました。また滞在期間中はホームステイをし、親切なホストファミリーが快適な環境を提供してくれました。ホストファミリーと他の留学生とともにその日の出来事を話して楽しみました。
▲ホームステイをしたお宅
次に4週間取り組んだJ-SHINEプログラムにおいては、「TECSOL」と「J-SHINE」という2つの英語指導者資格を取得するためのコースを受講しました。「TECSOL」では、幼稚園児向けの英語教授法を学ぶ授業を受けました。先生のデモレッスンを受けた後、そのレッスンに沿って学生同士でペアティーチングを行います。もちろん参加しているのは日本人学生だけではないため、レッスン・ペアティーチングは全て英語で行われます。一方「J-SHINE」の授業は日本語で行われ、2020年の学習指導要領にもとづいて小学校3、4年生向けの英語教授法を教わり、模擬授業にも挑戦しました。
▲J-SHINEプログラムの授業の様子
最後に2週間のチャイルドケアセンター実習では、実際に現地の0歳から5歳の子どもたちと一緒に過ごしながら学びました。これまで子どもたちと接する経験があまりなかったため、初日は戸惑うこともありましたが、他の先生方の様子を観察しながらコミュニケーションをとるようにしました。日が経つにつれ子どもたちから声をかけてくれるようになり、毎日楽しく活動できました。実習中は様々な外国語教授法を学びながら、子どもたちに折り紙やゲームなど日本の文化を紹介するアクティビティも行いました。
3ヶ月の留学を通して、英語力の向上はもちろん、児童・園児に対する外国語教授法を実践的に学ぶことができたと同時に、オーストラリア英語の音声的特長をテーマに言語学・英語学の学びを深められた貴重な機会にもなりました。
▲シドニー ハーバーブリッジ
三好さんは、11月30日(土)までオーストラリアに滞在して外国語教授法や英語学・言語学に関する学修に取り組み、無事帰国しました。
「日本語教師アシスタント」のプログラムに参加した学生たちは2020年3月に帰国予定です。