OSAKA SEIKEI TOPICS
2017.10.17
ニュースリリース
芸術学部
芸術学部 造形芸術学科 表現教育コースの大手裕子(おおて ひろこ)教授が、平成29年度「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰を受賞しました。
文部科学省は、障害者が生涯を通じて教育やスポーツ、文化などの様々な機会に親しみ、豊かな人生を送ることができるよう、障害者の生涯を通じた多様な学習を支える活動を促進しています。
大手教授は障害者福祉施設の利用者と学生が表現・創作活動を通して交流する活動を展開しており、その活動内容が認められ、今回の受賞となりました。
【活動概要】
■活動名称
「BA+Cプロジェクト」 ※ Borderless Art + Communication の頭文字
■活動内容とその特徴
多様な表現活動(創作活動や展覧会、ワークショップ等)を、学生が福祉施設に出向いて実施するだけではなく、障がいのある方が大学に来学する形態での活動も行い、双方向の社会参加モデルを13年間実践してきました。
■活動の効果
a)学生にとっての効果
本学の学生は障がいのある方の表現と出会い、「表現すること」の根源的な力を再確認しました。また障がいある方の迷いなく作為のない姿勢や彼らの持つ可能性について実感し、共生する姿勢や考え方を身につけるという効果がありました。
b)障がいのある方にとっての効果
施設を離れて、大学内で学生と共に表現活動を行うということが大きな刺激となり、精神的・身体的に活発になったという例があります。また家や施設で普段制作するものと、学生と共に制作した作品とに顕著な違いが現れた例もあり、隠れた可能性を引き出すことにも繋がっています。
■活動の事例
1)「西淡路希望の家」の利用者の皆さんと学生が一緒に地面いっぱいにチョークで描きました。互いに日常ではあまりできない大学の場ならではの体験を共有しました。
2)学生にとっては定番の「ヴィーナス像」石膏デッサンで生まれた作品。学生の常識ではモノクロで描かれますが、障がいのある方の作品は豊富な色彩で表現されています。
▼平成29年度「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰について(文部科学省WEBサイト内)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/10/1397294.htm