OSAKA SEIKEI TOPICS
2024.04.25
お知らせ
経営学部,国際観光学部,芸術学部,教育学部,大学
SDGsに関するレポートを対象とした「SDGsビジョンレポートコンテスト」が実施され、優秀なレポートを執筆した学生に対して4月24日、学長より表彰状が手渡されました。同コンテストは、SDGsに関して自分なりの意見を持つこと、レポートを読み手の視点から書くことなどを目的とし、本年で2回目となります。
各学部から選出された19作品を2次審査(各学部から選ばれた教員で選考)で7作品に絞り、学長、川村雅彦客員教授(国際観光学部)が、最終の3次審査を行い各賞が決定しました。
■選考結果
優秀賞:
山本栞さん(経営学部)「心理的虐待とSNSの関係」
講評:子供の虐待の撲滅はSDGsのターゲット16.2に明記され、世界的な社会的課題となっており、そのSNSとの関係に着眼したことはユニークである。
金城浩生さん(経営学部)「SDGs04:SDGsとゲームの関係性――なぜ今マイクラが注目されているのか?」
講評: SDGs普及の課題が「自分ごと化」である点を指摘し、その「自分ごと化」をゲームによって実現できることを提案している点が興味深い。
安紗花さん(芸術学部)「ファッション業界における労働問題について」
講評:社会課題として世界のファッション業界(正確には、スポーツウェア業界を含む)の労働問題(特にラナ・プラザ)に着目したことに感心した。
佳作(特別賞):
大南弘樹さん(データサイエンス学部)「貧困の定義・イメージの統一に向けた貧困観の調査」
講評:実際に学内で学部を越えたアンケートを実施し、分析した点が評価された。
<学長総括>
昨年度から始まった「SDGsビジョンレポートコンテスト」も今回で2回目となります。各学部から選出された19作品を2次審査(各学部から選ばれた教員で選考)で7作品に絞り、その7作品を川村雅彦客員教授(国際観光学部)と協議しながら選考しました。
2次審査を通過した7作品はどれも1年生とは思えない文章力であり、SDGsの具体的な問題に対して、情報収集や分析を通してしっかりと向き合ったことがわかる素晴らしい作品ばかりでした。
内容は大きく分けて、SDGsが提示する社会課題について「原因究明型」と「課題解決型」に分かれました。前者は現実の問題の複雑さや深刻さについてもう一歩踏み込んだ分析が、後者に関しては、実現可能性や検討すべき課題に関する分析が加わっていれば、さらにより良いものとなったと思います。
最優秀賞を選出しなかったのは、最終選考の7作品はいずれも甲乙つけがたい水準であったということではありますが、上記の改善点を本学の学生であれば乗り越えられるという、今後に向けた期待の表れでもあります。
来年度以降も、本コンテストのレポートを通して、みなさんがSDGsの本質について理解を深め、自分自身の問題として捉えられるようになることを願っています。
▲最終選考の様子 (左)中村学長、(中央)国際観光学部 川村客員教授、(右)経営学部 成瀬准教授(プロジェクトリーダー)
表彰されたみなさん、おめでとうございます。