OSAKA SEIKEI TOPICS
2023.01.13
お知らせ
国際観光学部
国際観光学部では平賀 富一教授がファシリテーターとなって特別講義授業「ザ・プロフェッショナルズ」を実施しています。この特別講義は、外務省の大使経験者やSDGs専門家のシンクタンク所長、大手航空会社の役員経験者の客員教授および国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所よりの派遣講師と、国際的な知見や経験豊富な講師を迎え、日本と世界の外交状況、国際協力やグローバル展開する航空会社の取り組みやSDGs、航空事業や観光業の動向などの重要課題について理解を深め、視野を広げることを目標としています。
2022年12月23日(金)第12回となる今回は、国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所の企画・渉外部長である和泉 宏明氏による「SDGsと持続可能な観光について」をテーマに実施しました。
事前学習を踏まえた学生たちから寄せられたレポートをもととした解説や、グループディスカッションや質疑応答などのアクティブラーニング型授業が行われ、学生たちが自ら考え課題を発見し、意見をまとめ説明する力を促し、また普段なかなか聞く機会がないような講師の貴重な経験談を交えた充実した授業となりました。
▲国連世界観光機関(UNWTO)の和泉 宏明氏
【参加した学生の反応】
・SDGsと観光、経済、投資の関係や仕組みをひとつひとつ丁寧に説明していただいたのでとてもよく理解出来ました。
・持続可能な観光をするにはSDGsが必要不可欠であり、SDGsは今の若い世代にかかっていると感じました。
・国連世界観光機関(UNWTO)がいかにして持続可能な開発に向き合っているか深く学ぶきっかけになりました。また、UNWTOに大阪成蹊大学も加入していることにとても驚きました。
・ESG(E = Environment 環境 S = Social 社会 G = Governance ガバナンス)やパリ協定も地球環境やSDGsと関連深いことを知り、 これらのことにもっと注目してニュースなどを見ていきたいと思いました。
・経済発展のため観光産業に力を入れると、観光バスや車が増え、観光地の地域住民に迷惑がかかるため持続可能な観光と経済の両立は容易ではないと思いました。
・経済力を上げ、地域における協力体制を強めたところが持続可能な観光を成功していることがわかりました。同時に、経済力がないと観光は持続困難かとも感じました。
・「ハワイのハナウマ湾では入場を予約制にして観光客の人数を制限することで環境保全に取り組んだ結果、売上が半分になった。
しかし、長い目で見ると環境が破壊されれば経済が回らなくなってしまうため、経済より環境を守ることを優先している」ことを知りました。
・ハワイのハナウマ湾については、もともと多くの利益を得ていたため売上が半分になっても経済的余裕があるが、
一般的な観光地ではもともとの売上が厳しいため、さらに半減すると経済が回らなくなってしまうのではないかと思いました。