国際観光学部 3つのポリシー

国際観光学部国際観光学科では、卒業要件単位の取得を通して、以下に示す「確かな専門性」「社会で実践する力」「協働できる素養」「忠恕の心」を身につけた学生に対し、社会で活躍できる「人間力」を備えたものとみなし、学士の学位を授与します。特に学士には、幅広い分野・領域で高い専門性を発揮するための確かな知識や技能、実践力が求められます。また、知識や技能だけでなく、社会人として活躍するための、自ら課題を発見し、解決していこうとする姿勢や、様々な人と協力して物事に取り組むことのできる素養を必要とします。

• １．現代社会におけるマネジメント（経営資源の管理と活用）及びビジネス（業務の設計と運用）の仕組みを理解できる。

• ２．観光関連産業やグローバル産業、地域における組織・企業活動の職務を遂行するために必要な専門知識や事業遂行のための技能を身につけ、職務に係る問題解決のためにその専門性を応用できる。

  • （１）次世代観光経営：観光関連産業及び地域の事業体における経営に関し、コロナ後における観光動向を予測し、新しい時代の観光を企画、調査、提案することができる。
  • （２）事業別観光経営：事業別観光産業の経営に関し、企業特性や仕組みを理解し、事業内容の調査、分析、戦略等の立案ができる。
  • （３）観光政策：国や自治体等の保有する観光資源の魅力を発信し、交流人口の拡大を図るための政策の目的、構想、戦略等を理解し、課題解決の提案ができる。
  • （４）地域振興：自治体、観光産業、住民等の連携による地域活性化のための事業、戦略等を企画立案し、地域の経済活動の結果について調査、分析することができる。
  • （５）国際事業展開：グローバル企業の事業経営について海外への事業展開のための商品開発、流通、マーケティング、販売等の企画、調査、分析ができる。
  • （６）地域・文化理解：国際機関の活動の仕組みや役割を把握するとともに、各国の地理的特徴や多様な文化への理解を深め、グローバル企業や観光産業の活動、観光政策や観光振興に応用することができる。
  • （７）国際コミュニケーション能力：言語をツールとして使いこなし、言語および文化的背景の異なる相手との関係を築き、観光関連産業やグローバル産業、地域等において協働することができる。

• ３．観光関連産業やグローバル産業、地域における事業体の環境適応性を理解し、適切に組織化し、システムを有効に活用し、顧客に対するサービスの品質を維持・向上させることができる。

• ４．課題発見にあたり、必要な情報を収集・分析・活用することができる。

• ５．課題解決に向けて方策を企画・立案することができる。

• ６．課題解決に主体的に取り組む意欲を持ち続け、積極的にかかわることができる。

• ７．諦めずに、最後までやり遂げることができる。

• ８．自己の意見を正確に伝える、他者の意見を聴く等のコミュニケーションができる。

• ９．社会や企業・組織の中で、協調、協働でき、役割を果たすことができる。

• 10．常に誠をつくし、ひとの立場に立って考え、行動することができる。

教育目的に掲げる「人間力」を備えた人材を育成するために、系統的な教育課程を編成しています。また、教育効果を最大限に高められるように、授業の形式を問わずアクティブラーニングを推進しています。学修成果と評価については、授業科目ごとにシラバスにおいて養うべき力、到達目標、成績評価の観点と方法、尺度を明記し、客観的に学修成果を測り、評価できるようにしています。

本学部の教育課程は「大学共通科目」、「専門科目」の2つの科目群で構成されています。
「大学共通科目」には、「初年次科目」「外国語科目」「教養科目」「キャリア科目」があります。「初年次科目」は、「学びの基礎」「文章と表現」、「外国語科目」は、「外国語」「留学生科目」から構成され、大学での学びの基礎や社会人としての基本的な能力を身につけます。「外国語科目」は、「英語基礎」「英語演習」「英語表現」「総合英語」により英語の基礎的なコミュニケーションに必要な4技能の基礎を身につけます。また、フランス語、中国語、韓国語についても入門科目を開講します。「教養科目」は、「人間と智」「国際社会と日本」「科学と環境」「健康とスポーツ」「AI・データリテラシー」の科目群で構成され、人間性や自己を取り巻く環境に対する深い関心と理解力を身につけます。「キャリア科目」は、「学部横断型プロジェクト」「キャリア」の2つの科目群で、課題解決能力や職業選択の能力、高い職業意識、社会人としての職業上の適性・能力を身につけます。
「学部専門科目」は、「専門基礎科目」「専門基幹科目」「専門展開科目」「コミュニケーション科目」「専門演習科目」の5つの科目群で構成されています。「専門基礎科目」では、経営学の基礎を固めながら、観光ビジネス、観光まちづくり、国際ビジネスにおいて必要となる専門性の基礎を身につけることのできる科目を中心に開講します。また、国際的な視野を広げることのできる科目として、特別リレー講義や短期の海外研修科目を開講します。「専門基幹科目」では、基礎科目での学びを基盤に、世界の地域や国内外の社会情勢・経済情勢、国際的な経営の在り方を俯瞰する科目や、観光産業を中心に先進事例の動向と課題を探求する科目、観光振興によるまちづくりに必要となる専門性を深めることのできる科目を開講します。「専門展開科目」では、より具体的な企業の経営戦略やデータ分析、マーケティング活動に関して理解を深める科目や地域における多様なツーリズム・組織について理解を深める科目を開講します。「コミュニケーション科目」では、将来の職業ニーズを見据えても必須となる国際コミュニケーションの能力を養う科目を開講し、海外研修や他の専門科目とも連動しながら、英語によるビジネス・コミュニケーションや論文等の作成能力を養います。「専門演習科目」では、2年次から卒業論文の完成に至るまでの3年間をかけて、少人数のゼミ形式での指導教員の研究指導の下、各自の研究テーマを明確にして、調査・研究を重ねていき、4年間の終わりには、学修の集大成として卒業論文の作成と発表を行います。

本学部の授業は「講義」「演習」「実習」で構成され、すべての授業において「アクティブラーニング」を展開します。「講義」では、教員の一方向的な授業ではなく、教員と学生、学生同士の双方向のやり取りを重視した授業を展開します。「演習」「実習」では、グループやペアで協力しながら課題に取り組む授業や、学外に出て、社会の人々との関わりの中で学びを深めていく授業、自治体、企業、団体などと連携して、実際の社会で起きている様々な課題の解決に取り組む授業などを展開します。また、学修の成果を振り返りながら、成長を実感したり、課題を明らかにしたりできる授業も展開します。いずれの授業においても、一人ひとりの学修状況を丁寧に把握しながら、きめ細かな指導を行います。

学修成果の評価は、本学の「人間力」教育の目的に沿って、「人間力」を構成する個別の能力や技能を身につけることができたかを測ることで行います。具体的には、授業科目ごとにシラバスにて養うべき力、到達目標、成績評価の観点と方法、尺度等を明記し、客観的に学修成果を測り、評価できるようにしています。また、学生のジェネリックスキルの測定にあたっては外部試験を活用して客観的に把握できるようにしています。

現代の社会・経済・経営・情報環境の下で求められる「グローバル化が進む産業及び観光関連産業に係るビジネスとマネジメントに関する基礎的能力とスキル」及び「国際コミュニケーションに関する基礎的能力とスキル」を備え、持続可能な観光経営モデルの創出や地域における観光政策・観光振興、グローバル市場を視野に入れた国際ビジネスの展開など、グローバル化が進む産業及び観光関連産業における現代の多様な経営課題の解決に貢献できる人材を育成することを教育目的としています。

本学部では、入学後の教育を踏まえ、以下のような人の入学を求めています。

• １．関心・意欲

  • （１）大阪成蹊大学の建学の精神とそれに基づく教育目的を理解し、「人間力」を備えた人に成長しようという意欲を持っている。
  • （２）将来、実践的な英語力やグローバルな視点を武器に、グローバル産業や観光関連産業、地域で活躍し、産業や地域の発展に貢献したいという意欲を持っている。

• ２．知識・技能

  • （３）高等学校で履修する教科について、内容を理解し、基本的な知識を身につけている。
  • （４）現代の社会に関する基本的な知識や基礎的な英語力を身につけている。

• ３．思考・判断・表現

  • （５）他者の意図を適切に理解し、自分の考えをわかりやすく表現することができる。
  • （６）グローバル産業や観光関連産業を取り巻く様々な事象について論理的に考えることができる。

• ４．主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

  • （７）多様な人々とも協働しながら、主体的に学びを深めていこうという態度を身につけている。