OSAKA SEIKEI TOPICS
2026.11.02
研究
データサイエンス学部
大阪成蹊大学で、10月30日に第108回関西CAE懇話会が開催されました。同会は関西地区におけるCAE(Computer Aided Engineering)の普及促進や、企業・大学の技術者同士の情報交換を目的とした歴史ある懇話会で、設計者CAEやAI・サロゲートモデルの活用などをテーマにした定期的な講演会やパネルディスカッションが開催されています。
第108回は、「CAEのユーザー事例Ⅷ ~本音で語る事例紹介(振動解析・疲労寿命予測編)~」をテーマに、企業技術者を中心として、会場とオンラインを合わせて55名が参加しました。

劉教授の講演
振動解析や疲労寿命予測は長年研究されてきた分野ですが、実際の製品設計・開発に役立つ解析や予測を行うには、今なお高度な専門性と豊富な実務経験が求められます。
今回の講演会では、ダイキン工業株式会社の柴 亮太氏が、空調機室外機の音振動問題に対するCAEの実務活用について、富士電機株式会社の織裳 陽子氏が、ランダム振動による電子部品の疲労寿命予測の精度向上について紹介しました。
また、株式会社ヤマナカゴーキンの金 秀英氏からは、CAEとセンシングを組み合わせた金型の寿命予測技術と量産現場への適用事例が紹介されました。
各講演では、実務上の課題や技術的な工夫について活発な質疑応答・意見交換が行われました。こうした実務で蓄積されるCAE・実験データや技術的知見は、AIを活用した予測モデルの構築を支える貴重な資産にもなります。
最後に、本学データサイエンス学部の劉 継紅教授が「データ駆動に基づく金属疲労寿命予測の研究進展と今後の展望」と題して講演し、3社の実務事例をデータ駆動という視点につなげながら、 近年の研究動向と今後の展望を紹介しました。
当日は、本学データサイエンス学部の2年生3名も参加。企業技術者が研究開発の経験や知見を共有し、議論するこのような場は、学生にとっても、大学で学ぶ知識と実際のものづくりとのつながりを理解する貴重な学びの機会となりました。
