OSAKA SEIKEI TOPICS
2026.09.25
研究
データサイエンス学部
データサイエンス学部 4年生の大南 弘樹さんが、2026年9月14日(月)から16日(水)まで大阪工業大学梅田キャンパスで開催された日本機械学会「第39回計算力学講演会(CMD2026)」において、「キーボードスイッチの押し心地設計支援に向けた段階型CAEサロゲートモデルの構築」と題して研究発表を行いました。
本研究は、2024年度の2年生向け授業「企業等連携PBL」において、サイバネットシステム株式会社から提供されたテーマに取り組んだことから始まりました。キーボードスイッチに用いられるゴム製部品「ラバードーム」を対象に、CAE(Computer Aided Engineering:計算機援用工学)と機械学習を組み合わせ、形状から押し心地を高速に予測する設計支援手法の構築を目指したものです。
学生チームは、この成果を学部代表として「2024大阪成蹊カップ プレゼンテーション大会」で発表し、優秀賞を受賞しました。授業終了後も、劉 継紅教授の指導のもと、自主ゼミ形式で研究を継続しました。2025年7月には、企業技術者を中心とする「第102回関西CAE懇話会」において、チームを代表して大南さんが研究成果を発表しました。
関西CAE懇話会での発表後、大南さんと劉教授は共同で研究をさらに発展させ、設計の成立判定から性能値、応答曲線、変位・応力分布の予測までを一貫して扱う「段階型CAEサロゲートモデル」という設計支援フレームワークを提案しました。
今回発表した「第39回計算力学講演会」は、日本機械学会計算力学部門が主催する全国規模の学術講演会です。26のオーガナイズドセッションにおいて344件の講演が行われたほか、2つのフォーラム(計8講演)、3社によるランチョンセミナー、特別講演などが実施され、過去最高となる689名が参加登録しました。
大南さんの発表は最終日の午後に行われ、約50名が聴講しました。大南さんは、多くの研究者・技術者を前に落ち着いて研究成果を説明し、近畿大学の和田 義孝先生(日本機械学会計算力学部門 前部門長)からの質問にも堂々と回答しました。講演終了後には、自主ゼミで研究をここまで深めたことや、研究対象に強い関心をもって詳しく調べた姿勢について、高い評価をいただきました。

▲約50名の参加者を前に研究成果を発表する大南 弘樹さん
本共同研究をまとめた論文は、大南さんと劉教授が共同で執筆し、大南さんを筆頭著者、劉教授を共著者・責任著者として、日本機械学会論文集の査読付き論文に採択されました。現在、J-STAGEで早期公開されており、2026年10月25日に同論文集Vol.92, No.962へ正式掲載される予定です。
2年生時の企業連携PBLから始まった取り組みを、授業終了後も自主ゼミとして継続し、学内プレゼンテーション大会、企業技術者向け研究会、全国規模の学術講演会、さらに査読付き論文へと発展させた今回の成果は、本学部が重視する実践的なデータサイエンス教育と、学生・教員による共同研究の成果を示すものです。
【関連リンク】
・第39回計算力学講演会(CMD2026)
・日本機械学会論文集・早期公開論文
・第102回関西CAE懇話会での研究発表
・第8回大阪成蹊カップ プレゼンテーション大会