PROFILE
- 芸術学部 ファッション・コスチュームデザインコース4年生
- 西村 結菜さん
大阪府生まれ。四條畷学園高等学校卒業。
放課後は大学に残り衣服制作を行うことも。また、お休みの日はアルバイト。2年ほど前からメイドカフェで働いている。「可愛いお洋服を着たくて、アルバイト先を選びました」。
アイドルの魅力を語るうえで欠かせないものの一つが衣装だ。ステージやライブ、写真集など、さまざまな場面でその人らしさや世界観を表現し、多くのファンを魅了する。そんなアイドル衣装に憧れを抱きながら入学し、今年“推し”の写真集の衣装制作を手掛けることとなった、芸術学部ファッション・コスチュームデザインコース4年の西村結菜さん。その経緯や大阪成蹊大学での学びについて、お話を聞いた。

アイドル衣装への想いと共に大阪成蹊大学へ
「小さいころからアイドルが好きでした」とハニカムような笑顔で話す西村さん。初めて好きになったアイドルは“まゆゆ”。当時ライブに行くほど好きで、キラキラ輝くアイドル、そしてそのアイドルが着ているフリフリで可愛い衣装に惹かれていった。
「今、幼いころの写真を見返すと、洋服は全部ピンクでした」と、ずっと可愛いものが好きだったことを教えてくれた。
高校生になると西村さんは、被服部に所属。顧問の先生に教えてもらいながら、浴衣や小物、ぬいぐるみなどをつくっていた。「テディベアをいっぱいつくって、部室のショーケースにいっぱい並べていたりしました(笑)」。
そんな西村さんが進学先として考えていたのは、やはり被服系の学校。「大阪成蹊大学には、オープンキャンパスで訪れたのをきっかけに惹かれていきました。また、4年制なのでしっかりと衣装制作について学ぶことができると考えたことも大きな理由です」。そして、このコースへの進学を決めた。

「可愛い」を形にできるようになるまで
大学に入学し、実際に洋服・衣装をつくりはじめたことを「楽しい」と話す西村さん。
「一人で黙々と制作するイメージがありましたが、みんなと協力することも多く、和気あいあいとしながらつくっています」。どうしたら可愛くなるか、リボンの位置はどこが良いかなど、同級生と相談しながら制作にあたっているそうだ。
特に印象に残っている衣装制作について聞くと、3年生展がその一つだという。3年生展は芸術学部の学生がこれまでの学修成果を発表するもので、ファッション・コスチュームデザインコースでは、2025年「是正」をテーマに、黒とゴールド、シルバーを基調とした衣装制作に取り組んでいった。
「どんな衣装をつくるのか、デザイン画を先生に見せては修正し、見せては修正しの繰り返し。苦労しましたが、最終的にはスカートの一部分に自分の好きなフリルを入れたデザイン画でOKをもらうことができました」。
完成したときにはやはり嬉しかったという。「入学時はお洋服をつくったことがなくて不安でした。それでも失敗などのたくさんの経験を重ねていく中で、自分の思い通りの可愛いものを形にできるようになって、成長を感じることができました」。
.jpg)
“推し”に認知され、衣装をつくることに
今の西村さんの“推し”は宮田愛萌さん。きっかけは西村さんが中学生のとき、応援していたアイドルグループのオーディション。審査途中のライブ配信を見て、宮田愛萌さんの可愛さに惹かれたのだという。
「誰にでも優しくて、頑張り屋さんで可愛いのが魅力です。あと、今は小説家でもあるのですが、まなもちゃんが書く文章の世界観が大好きです」。西村さんは、アイドル時代はライブに行ったり、現在はイベントに参加したりと何度も宮田愛萌さんに会いに行っていた。そんな最中、スタッフさんに声をかけられた。「写真集の衣装を作ってくれませんか?」。
イベントの際、西村さんは自作の衣装を着用し、宮田愛萌さんに披露しながら、大学で服飾について学んでいることを話していたのだそう。それを覚えていた宮田愛萌さんが、いつか彼女の夢を実現したいと、スタッフを介して依頼をしてきたのだ。
「初めは冗談かと思っていました。何度もイベントで訪れたときに言われて、それで本当の話なんだと理解しました(笑)」。
まさか、推しのアイドルに、好きなアイドル衣装をつくることになるとは。
まず取り掛かったのは、衣装のデザイン画の制作。スタッフさんに依頼されたのは、着せたい衣装をいっぱい描いて欲しい、ということだった。西村さんが描いたのは全部で10パターン。最後に描いたデザイン画に一言添えてメールを送った。「これが一番お気に入りです」。そして採用されたのは、想いのこもった最後に描いた案だった。

“好き”を突き詰めて生まれた写真集の衣装
つくった衣装には、宮田愛萌さんのイメージをたくさん詰め込んだ。アイドル時代のメンバーカラーである赤色を使ったり、名前に“愛”の文字があるからとハートの柄を取り入れたり。
「アイドル時代にはあまり着ていなかったのですが、好きと言っていたリボンや絶対似合うと思ってフリルもたくさん詰め込みました。また、まなもちゃんの愛犬“みんと”をイメージして、スカートの二段目にリードを模した赤いラインを入れたりもしました」と西村さん。もこもこの生地にリボンやフリフリ。背中には、アイドル衣装らしく大きなリボンの姿も。西村さんの“好き”と“愛”が溢れる衣装となった。
「大好きなまなもちゃんの衣装をつくれることになって、嬉しくてずっとふわふわした気持ちでした。衣装が完成して写真集が出来上がっても、まだ現実だと思ってないです(笑)」。




「できる」と励ましてくれる先生のサポート
デザイン画が決定してから完成まで、制作期間は3カ月間ほどだった。西村さんにとって、アイドルの衣装をつくることは初めてのことで、これまで大学で取り組んできた課題とも違うものだったという。
「アイドル衣装らしくふんわりと仕上げたいと思っていたのですが、これまでつくったこともなく、どう進めていくべきなのかも悩んでいました」。
そんなときに相談したのがファッション・コスチュームデザインコース主任の川上須賀代教授だった。川上教授は、実は西村さんが入学前にオープンキャンパスでお話した先生。「熱意のある先生で、この方のもとなら自分の好きなことも、深く学べると思ったことが入学の後押しになりました」。
川上教授に相談したのは、衣装のデザイン画を自分である程度書き終えたときだったという。「初めてのアイドル衣装に対して、パターンの引き方、生地の選び方、縫製の仕方など、デザイン画の通り形にするにはどうしたら良いかを相談していました。授業以外でも自分のやりたいことに対して、いろいろなアドバイスをしていただいて、とても助けていただきました」。
ファッション・コスチュームデザインコースでは授業以外にも希望があれば、就職試験の課題に合わせてデザイン画からのパターンの引き方、縫製の仕方などに対して課題を設けたりと、サポートをしてくれるのだそう。西村さんもアイドル衣装についてのサポートを受け、写真集の撮影日までに、完成させることができた。
「川上先生に“できる”って言われると、何だかできるような気になるんです。多くのサポートをいただきながら衣装を完成させることができ、今はほっとしたような、嬉しいような気持ちです」。
.jpg)
着る人も見る人も明るい気持ちになれるように
完成した衣装は、宮田愛萌さんの写真集撮影当日、撮影スタジオへ直接持って行った。
「まなもちゃんに直接“可愛い”って言ってもらえて、また、イベントやSNSでも“この衣装大好き”、“宝物”など、褒めてもらえて嬉しかったです。まなもちゃんのファンの方からもSNSを通じて可愛いって言ってもらえたことも励みになりました」。
好きな想いを形にした西村さん。これからの目標について聞くと、「着た人にとって、その日が人生で1番自信を持てる日になれるような衣装をつくっていきたいです。また、見る人にとっても、自信をなくして下を向いちゃったとしても衣装を見たら明るい気持ちになれるような、そんな衣装をたくさんつくって、みんなを幸せな気持ちにしたいです」と教えてくれた。自分の“好き”を大切にしながら、誰かを明るい気持ちにできる衣装をつくりたい。その想いを胸に歩む西村さんのこれからを応援したい。

大学、そして高校生の後輩たちへ
最後に、西村さんに後輩へのアドバイスをお聞きした。
「私自身、洋服づくりは未経験で入学をしました。最初は何もつくれなくても、たくさんつくっていくと、少しずつ自分の思い通りにつくれるようになると思います。自分の“好き”を大事に頑張りましょう♩」。
.jpg)
※在学生の表記は2026年5月取材時のものです。

アイドル衣装への想いと共に大阪成蹊大学へ
「小さいころからアイドルが好きでした」とハニカムような笑顔で話す西村さん。初めて好きになったアイドルは“まゆゆ”。当時ライブに行くほど好きで、キラキラ輝くアイドル、そしてそのアイドルが着ているフリフリで可愛い衣装に惹かれていった。
「今、幼いころの写真を見返すと、洋服は全部ピンクでした」と、ずっと可愛いものが好きだったことを教えてくれた。
高校生になると西村さんは、被服部に所属。顧問の先生に教えてもらいながら、浴衣や小物、ぬいぐるみなどをつくっていた。「テディベアをいっぱいつくって、部室のショーケースにいっぱい並べていたりしました(笑)」。
そんな西村さんが進学先として考えていたのは、やはり被服系の学校。「大阪成蹊大学には、オープンキャンパスで訪れたのをきっかけに惹かれていきました。また、4年制なのでしっかりと衣装制作について学ぶことができると考えたことも大きな理由です」。そして、このコースへの進学を決めた。

「可愛い」を形にできるようになるまで
大学に入学し、実際に洋服・衣装をつくりはじめたことを「楽しい」と話す西村さん。
「一人で黙々と制作するイメージがありましたが、みんなと協力することも多く、和気あいあいとしながらつくっています」。どうしたら可愛くなるか、リボンの位置はどこが良いかなど、同級生と相談しながら制作にあたっているそうだ。
特に印象に残っている衣装制作について聞くと、3年生展がその一つだという。3年生展は芸術学部の学生がこれまでの学修成果を発表するもので、ファッション・コスチュームデザインコースでは、2025年「是正」をテーマに、黒とゴールド、シルバーを基調とした衣装制作に取り組んでいった。
「どんな衣装をつくるのか、デザイン画を先生に見せては修正し、見せては修正しの繰り返し。苦労しましたが、最終的にはスカートの一部分に自分の好きなフリルを入れたデザイン画でOKをもらうことができました」。
完成したときにはやはり嬉しかったという。「入学時はお洋服をつくったことがなくて不安でした。それでも失敗などのたくさんの経験を重ねていく中で、自分の思い通りの可愛いものを形にできるようになって、成長を感じることができました」。
.jpg)
“推し”に認知され、衣装をつくることに
今の西村さんの“推し”は宮田愛萌さん。きっかけは西村さんが中学生のとき、応援していたアイドルグループのオーディション。審査途中のライブ配信を見て、宮田愛萌さんの可愛さに惹かれたのだという。
「誰にでも優しくて、頑張り屋さんで可愛いのが魅力です。あと、今は小説家でもあるのですが、まなもちゃんが書く文章の世界観が大好きです」。西村さんは、アイドル時代はライブに行ったり、現在はイベントに参加したりと何度も宮田愛萌さんに会いに行っていた。そんな最中、スタッフさんに声をかけられた。「写真集の衣装を作ってくれませんか?」。
イベントの際、西村さんは自作の衣装を着用し、宮田愛萌さんに披露しながら、大学で服飾について学んでいることを話していたのだそう。それを覚えていた宮田愛萌さんが、いつか彼女の夢を実現したいと、スタッフを介して依頼をしてきたのだ。
「初めは冗談かと思っていました。何度もイベントで訪れたときに言われて、それで本当の話なんだと理解しました(笑)」。
まさか、推しのアイドルに、好きなアイドル衣装をつくることになるとは。
まず取り掛かったのは、衣装のデザイン画の制作。スタッフさんに依頼されたのは、着せたい衣装をいっぱい描いて欲しい、ということだった。西村さんが描いたのは全部で10パターン。最後に描いたデザイン画に一言添えてメールを送った。「これが一番お気に入りです」。そして採用されたのは、想いのこもった最後に描いた案だった。

“好き”を突き詰めて生まれた写真集の衣装
つくった衣装には、宮田愛萌さんのイメージをたくさん詰め込んだ。アイドル時代のメンバーカラーである赤色を使ったり、名前に“愛”の文字があるからとハートの柄を取り入れたり。
「アイドル時代にはあまり着ていなかったのですが、好きと言っていたリボンや絶対似合うと思ってフリルもたくさん詰め込みました。また、まなもちゃんの愛犬“みんと”をイメージして、スカートの二段目にリードを模した赤いラインを入れたりもしました」と西村さん。もこもこの生地にリボンやフリフリ。背中には、アイドル衣装らしく大きなリボンの姿も。西村さんの“好き”と“愛”が溢れる衣装となった。
「大好きなまなもちゃんの衣装をつくれることになって、嬉しくてずっとふわふわした気持ちでした。衣装が完成して写真集が出来上がっても、まだ現実だと思ってないです(笑)」。




「できる」と励ましてくれる先生のサポート
デザイン画が決定してから完成まで、制作期間は3カ月間ほどだった。西村さんにとって、アイドルの衣装をつくることは初めてのことで、これまで大学で取り組んできた課題とも違うものだったという。
「アイドル衣装らしくふんわりと仕上げたいと思っていたのですが、これまでつくったこともなく、どう進めていくべきなのかも悩んでいました」。
そんなときに相談したのがファッション・コスチュームデザインコース主任の川上須賀代教授だった。川上教授は、実は西村さんが入学前にオープンキャンパスでお話した先生。「熱意のある先生で、この方のもとなら自分の好きなことも、深く学べると思ったことが入学の後押しになりました」。
川上教授に相談したのは、衣装のデザイン画を自分である程度書き終えたときだったという。「初めてのアイドル衣装に対して、パターンの引き方、生地の選び方、縫製の仕方など、デザイン画の通り形にするにはどうしたら良いかを相談していました。授業以外でも自分のやりたいことに対して、いろいろなアドバイスをしていただいて、とても助けていただきました」。
ファッション・コスチュームデザインコースでは授業以外にも希望があれば、就職試験の課題に合わせてデザイン画からのパターンの引き方、縫製の仕方などに対して課題を設けたりと、サポートをしてくれるのだそう。西村さんもアイドル衣装についてのサポートを受け、写真集の撮影日までに、完成させることができた。
「川上先生に“できる”って言われると、何だかできるような気になるんです。多くのサポートをいただきながら衣装を完成させることができ、今はほっとしたような、嬉しいような気持ちです」。
.jpg)
着る人も見る人も明るい気持ちになれるように
完成した衣装は、宮田愛萌さんの写真集撮影当日、撮影スタジオへ直接持って行った。
「まなもちゃんに直接“可愛い”って言ってもらえて、また、イベントやSNSでも“この衣装大好き”、“宝物”など、褒めてもらえて嬉しかったです。まなもちゃんのファンの方からもSNSを通じて可愛いって言ってもらえたことも励みになりました」。
好きな想いを形にした西村さん。これからの目標について聞くと、「着た人にとって、その日が人生で1番自信を持てる日になれるような衣装をつくっていきたいです。また、見る人にとっても、自信をなくして下を向いちゃったとしても衣装を見たら明るい気持ちになれるような、そんな衣装をたくさんつくって、みんなを幸せな気持ちにしたいです」と教えてくれた。自分の“好き”を大切にしながら、誰かを明るい気持ちにできる衣装をつくりたい。その想いを胸に歩む西村さんのこれからを応援したい。

大学、そして高校生の後輩たちへ
最後に、西村さんに後輩へのアドバイスをお聞きした。
「私自身、洋服づくりは未経験で入学をしました。最初は何もつくれなくても、たくさんつくっていくと、少しずつ自分の思い通りにつくれるようになると思います。自分の“好き”を大事に頑張りましょう♩」。
.jpg)
※在学生の表記は2026年5月取材時のものです。