PROFILE
- 教育学部 教育学科 初等教育専攻 初等教育コース
- 福島 鈴夏さん
山口県生まれ。山口県桜ヶ丘高等学校卒業。
料理を作るのが好きで、得意料理は肉じゃが・唐揚げ。唐揚げは白出汁とショウガが味付けのポイント。「観覧車が好きで、万博記念公園にある大きな観覧車によく乗っています」と大阪での生活を満喫中。
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子どもたちに素敵な時間を届けられる教員へ
福島さんが教員を志したのは中学生のときのこと。当時から先生方とよく関わり、さまざまな相談もしていたといいます。「中学3年生のとき、コロナ禍で修学旅行など多くの行事がなくなってしまい、私を含め生徒たちはがっかりしていました。そんなとき、先生が学校でのキャンプファイヤーや神社仏閣を巡る企画などを考えて実施してくれたんです」。
地域の方や団体に掛け合い、生徒を楽しませるために奔走してくれた姿が印象に残っているといいます。「中学校も大好きですし、巡った神社やお寺は思い出深い場所です。そんな素敵な時間を子どもたちに届けられる教員になりたいと思いました」。
大阪成蹊大学教育学部へ進学したのも、教員になりたいという強い思いからでした。「教員採用試験に強い大学を探していました。また、自分自身が子どもと積極的に会話をするのが得意ではないと感じていたので、実習などの経験を多く積める大学を選びたいと思っていました」。入試の前日に実際にキャンパスを訪れてみると、「落ち着いて学ぶことができそう」という雰囲気にも惹かれ、入学を決めました。

模擬授業を通しての成長と、見えた目標
大学の印象は入学後も変わらず、自分の学びたいように学べる環境が好きだといいます。現在は、教育の歴史や教育に関連する法律、学習指導要領などについて学んでいます。
「2年生になって、講義の中で模擬授業を行うようになりました。1つの授業をとってみても、ただ1時間行うだけでなく、それまでの授業とのつながりや他教科との結び付き、教える児童の特徴など、さまざまなことを踏まえて『どうすれば伝わるのか』を考えなければいけなくて。それが教員の大変さであり、やりがいでもあるのだと実感しています」。
模擬授業は、今福島さんが特に頑張っていること。友人と授業について食堂で熱心に話し合ったことは、大切な思い出だと教えてくれました。
また、模擬授業を通して自身の教員としての目標もはっきりしました。「教員として、児童全員が分かる授業をしたいと思うようになりました。そのために、授業に対する知識と経験を重ねていきたいと思っています」。
現在、学校体験活動として、週に1回学校現場を訪れています。「初めて訪れたときは小学校1年生を担当しました。たくさん話しかけてくれて、『すごいね』って返事をするだけでも満足そうにするんです。本当に子どもって可愛いなと思うようになりました」と、入学前に感じていた苦手意識もなくなっていったようです。
成長の支えとなった教授たち
講義を通して成長する中で、教授たちの言葉も大きな支えとなっています。福島さんから特に名前が挙がったのが、橋本隆公教授と丸野亨准教授です。
「橋本先生は、私が授業・模擬授業に興味を持つきっかけとなった講義を担当された方です。児童に伝わるように工夫するためには多くの知識が必要なこと、授業の難しさとやりがいを教えてくれました。丸野先生は、学生のことをよく褒めてくださる先生です。『私が社会の教科書を本として読んでいる』と伝えると、『その視点は面白い』と褒めてくれました。その視点で授業を工夫できるはずだから研究してみてはどうか、と背中を押してくれました」。

本の魅力を言葉で伝える「ビブリオバトル」
福島さんが大学生活で印象に残っていることの一つが、「ビブリオバトル」です。参加者がおすすめの本を持ち寄り、5分間でその魅力を紹介。最も読みたくなった「チャンプ本」を投票で決定する競技です。福島さんは中学生のころから読書が好きで、今でも週に1冊ほど読んでいるといいます。
講義でビブリオバトルに初めて触れ、「どうせやるなら大学で一番になろう」と本気で取り組み始めました。「意識していたのは、しっかり伝わっているか、きっちりと言葉が届いているかということです。ただ一方的に話すのではなく、聞き手である周りの人たちの反応を見ながら、強調して話す言葉などを変えていきました」。
学部学科内の予選を勝ち抜いた発表者12名が学内予選に出場し、見事チャンプに輝いたのは福島さんでした。その後進んだ「全国大学ビブリオバトル2025 関西Cブロック決戦」でもチャンプに選ばれ、全国大会への出場を果たしました。「認められたみたいで嬉しかったです」と振り返ります。
ビブリオバトルは、伝える力が求められます。聞き手の反応を見て場の空気を読み、不足があればフォローし、盛り上がれば展開をさらに進める。それは、大勢の児童に向けて授業を行う教員の仕事に通じるところでもあると教えてくれました。

▲関西Cブロック優勝時の福島さん
教員をめざし、そしてその先を見据えて
この2年の間にも濃密な時間を過ごしてきた福島さん。成長した点をお聞きすると、「実習などを通じて子どもと関わる中で、いろんなことへの自信がつくと同時に、教員になりたいという想いが強くなりました。また、入学時よりも人の話や意見を聞くようになりました。友人を介して自分にはない視点を得られているのは、大きな力になっています」と教えてくれました。
小学校の教員免許と、中学校英語の教員免許をめざしている福島さん。理想の教員像は、「児童一人ひとりのことをしっかりと見ている先生」です。
「ある一人の子が『今日の学校は楽しかった』と思っていても、別の子は『楽しくない』と思っているかもしれない。児童一人ひとりに考え方や世界観があるので、それを踏まえてしっかり見てあげられるようになるのが理想です。教員を経て、ゆくゆくは事情を抱えた子どもたちが気軽に通える塾を開いて、自分が作ったご飯やお菓子を振る舞えたら」と、将来の夢を語ってくれました。

大学、そして高校生の後輩たちへ
最後に、福島さんから後輩へのアドバイスをいただきました。
「高校生は受験勉強に精一杯取り組んでいる時期だと思います。大学では学力も大事ですが、目標に向かう強い想いが大切です。大阪成蹊大学の大きな魅力は、なぜ自分が教員になりたいのか、その想いを再確認させてくれるところです。教員になりたいという想いがあれば、ぴったりな学校だと思います。また、大学生になったらたくさん遊び、しっかり授業を受け、自分が好きだと思うことにはとことん真剣に向き合ってみてください」。
※在学生の表記は2026年1月取材時のものです。