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看護師+αの可能性が広がる学びのストーリー
1年生男子×2年生女子対談

2025.03.18

PROFILE

看護学部 2年生
名和 泉美 さん
看護学部 1年生
城谷 青空 さん

名和 泉美さん
大阪成蹊大学 看護学部 看護学科 2年生
大阪府生まれ 早稲田摂陵高等学校出身

平日は大学内外での勉強とクラブ、学祭の実行委員、休日はアルバイトとアクティブな日々。
そんな中での気分転換は小学生から大学1年生まで習っていたピアノを弾くことだそう。

城谷 青空さん
大阪成蹊大学 看護学部 看護学科 1年生
兵庫県生まれ 東山高等学校出身

小学校時代は競技としてのドッジボール、中2から高校3年生まではバレーボール選手として活躍。
今は勉強漬けの生活だが、「朝食には納豆を欠かさず、早寝早起きで体調管理を心がけています」。

看護学部の1期生である、2年生の名和泉美さんと、1年生の城谷青空さん。
二人はなぜ、大阪成蹊大学の看護学部で学ぶことを選んだのか。
きっかけは、身近な方からの影響だったことが共通点でした。
そして今、実際に大学生活を送る中で感じた「思っていたより大変だけど、充実している」ことについて対談。
4年制大学の看護学部をめざす高校生の皆さんへのメッセージも込めて、語っていただきました。



将来の選択肢が広がる、大阪成蹊大学の看護学部へ


インタビュアー:
なぜ、看護学部を志望されましたか?それはいつごろ、どのようなきっかけでしょうか?

名和:
私が看護学部を志望したのは高校2年生のとき、進路選択に悩んでいたら、母が「看護師はどうか」と勧めてくれたのがきっかけです。母や叔母が医療関係者だった影響もあり、元々、医療関係に進んで誰かの役に立ちたいと考えていました。そんなこともあって、調べていくうちに、地域の方々の健康を支える保健師という職業に行き着いて、これだ!と思いました。

城谷:
僕は高校3年生までずっとバレーボールに明け暮れる毎日でした。なので、そのままスポーツで進むというのもアリだったのですが、両親が看護師をしていたり、仲の良いいとこが看護系大学に進んでいたりと、身近な人の影響から看護学科で学んでみたいと考えるようになりました。

名和:
看護学科の教養科目は幅が広いですよね。私は看護師の資格だけでなく、保健師、養護教諭の資格取得もめざせるカリキュラムに魅力を感じて総合大学を選んだのですが、城谷君は?

城谷:
僕は将来のキャリアプランがまだ明確でなかったので、看護師という職種に限らず、医療や看護の学びはいろいろな職種への選択肢が広がると考えて総合大学を選びました。

名和:
それに、専門学校と大学では卒業までの年数が違うというのもポイントですよね。大学なら4年で学ぶところを専門学校だと3年で詰め込むことになります。私の場合は、スケジュールがみっちりしているようなイメージがあって、ついていけなくなるのでは…と不安がありました。
資格を取得するためにも、一つひとつの段階を確実にクリアして知識を身につけることが自分には合っていると思いました。

城谷:
わかります。僕も4年かけてじっくり、いろんなことを学びたかったんです。教育課程も、理論に重点を置いていたり、学生自ら主体的に課題を見つけて取り組めたりする、大学ならではの学びの体系に惹かれました。

インタビュアー:
大阪成蹊大学の看護学部ならではの魅力や学びの特徴はどこだと思いますか?

名和:
まずは通いやすさ。駅前新キャンパスが拠点なので、4年あるといっても忙しい看護学部の学生生活で、通学時間が短くなるのは大きなメリットだと思いました。
さらに看護学部は新設学部なので、最新の設備が充実しているところも魅力ですよね。

城谷:
そうですね、機器や器具が新しいのできれいですし、対象に合わせた様々な実習室が揃っています。
僕は高校の頃は寮生活だったので、自分にとっては家から通えることが第一条件でした。また高校では部活を頑張ってきたので、指定校推薦が利用できたのも志望の決め手になりました。

名和:
私の場合の決め手は、入試説明会での看護学部の先生のお話でした。オリジナルプログラムについて熱く語られていて、大阪成蹊大学の進学へ背中を押していただいたような感じがしました。

城谷:
確かに先生がいいですね!経験が豊富で、すごく話しやすい方ばかりです。それに、食堂のメニューも充実していて、看護学部は仲間とも授業時間も共通しているので、いっしょに食事したり、話したりできる休み時間も楽しみです。駅からも徒歩ですぐですし、環境としては最高ではないかと感じています。

名和:
私は、看護学部の特色のひとつ、「地域健康探索プログラム(地域健康探索論Ⅰ・Ⅱ、地域健康探索論演習)」というオリジナルプログラムを受講したのですが、実際に大学周辺のマンションを訪問し、住民の方々と交流させていただきました。一緒に体操をしたり、インタビューさせていただいたりすることで、地域での生活や環境を理解することができたので、すごく意義のあるフィールドワークだと実感しました。



成長を実感するキャンパスライフ



インタビュアー:
1年次の方は高校時代と、2年次の方は 1年次の学びと、どのような違いがありましたか?

名和:
1年生では解剖生理学や薬理学、病理学などの基礎知識やバイタルサイン測定、清潔ケアといった基本的な看護技術を学び、2年生では看護の対象をライフステージによって捉え、疾病を学んだうえでそれぞれに合わせた看護過程を展開していきました。
やはり、1年生の時と比べ多くの専門的な知識を習得していかなければならないので、内容的にも一段と難易度が上がってきていると感じています。

城谷:
僕はまだ1年生ですが、看護のこと以外にも、レポートの書き方や、パソコンについてもパワーポイント操作など、看護の分野に限らず多くの職種で通用するスキルを習得できるのもうれしいです。
そもそも高校時代はバレーボール中心の生活でテスト前に少し勉強する程度でしたが、大阪成蹊大学では学べることが充実しているので、いろんな課題をクリアしていく面白さがあります。

インタビュアー:
クラブ・アルバイトなど、課外活動で頑張っていることはありますか?
授業との両立はどのようにしていますか?

名和:
私は大学祭の実行委員、桃李クラブ(大学のオープンキャンパスのスタッフ)、台湾茶の人気店でアルバイトをしています。大学祭の実行委員ではメインステージの司会も担当しているので大変ですが、学祭は皆に楽しいって言ってもらえるのが一番の目標だから、その大変なところも含めて楽しんでいるという感じです。

城谷:
僕は兵庫県の自宅から通学に2時間近くかかってしまうため、クラブには入っていません。アルバイトは地元のスポーツショップで働いています。休日のほうが、スポーツショップはお客様が多くて、働いていて楽しいので、休日はほぼバイトに行っています。
バイト先のショップは全国規模で展開していて、売り上げの全国順位が出るので、1位をめざして頑張っています。そこで出会った将来有望な選手になりそうな高校生にアドバイスなども行い、やりがいを感じています。
一方で大学のある平日は勉強が中心。通学中の2時間も予習復習を怠りません。時間に余裕ができた春休みをきっかけに朝4時に起きて身支度のあと、2~3時間の“朝活学習”も始めました。平日にバイトを入れると寝不足になってしまったり、課題やオンデマンド授業に取り組む時間が削られたりするので、どちらも集中できるようにバランスをとっています。

名和:
私も、どちらも大切にしたい!授業やクラブなど大学の予定を優先して組んでいます。
平日は遅くまで授業があって、課題もあるので、休日にアルバイトをしていることが多いですね。
通学時間にレポートの構成を考えるなど、隙間時間を有効活用して課題を早めに終わらせています。



前に進む力を養う豊富な経験



インタビュアー:
どのような実習を体験されましたか?体験を通じて、得られた気づきや感想はありますか?

名和:
私が受け持ちしていた患者さんは、実習初日には寝たきりでしたが、日々のリハビリを通して、徐々にADL(日常生活動作)が確立していくまでを間近で支える体験をしました。
具体的に行った看護技術としては、長期間シャワー入浴ができていない状態でしたので、少しでもリラックスしてほしくて足浴をしました。足浴の実施手順は事前に学習し、友人同士で学内演習をしていたので個人的にはまあまあできたと思っていましたが、臨地の実習指導者の方から、実施時間が短くて、足浴の効果があまり反映されていないのでは?とアドバイスをいただきました。
言われてみれば確かに、緊張で実施することに必死で、患者さん側の気持ちに寄り添う力が足りなかったと気づきました。マニュアル通り実施することはもちろん基本ですが、患者さんの状態に応じた看護技術を提供するべきだと反省しました。

城谷:
僕はまだ1年生なので、看護師さんの後ろについて看護実践を見学するのが基本でしたが、患者さんとコミュニケーションを取らせていただきました。そこで、患者さんと話す際は、思った以上に大きな声で話さないと聞こえないということを実感しました。

インタビュアー:
どのような力が身に付きましたか?「看護」に対する気持ちの変化や気づきはありましたか?

名和:
入学してから、今まで触れてこなかった看護学や医療に関する知識はもちろん、個人的にはコミュニケーション力が身に付いたと感じています。元々は皆の前で説明したり、話をまとめたりすることが苦手でしたが、大学の授業ではグループワークが多くなる中、いろいろな人と交流する機会も増え、自然と話すことが得意になってきました。

城谷:
僕は、高校時代は部活が中心だったので、勉強する時間を確保することに苦労しました。入学してからは隙間時間を見つけて勉強する習慣が身に付いたと思います。空きコマがあれば図書室でオンデマンド授業を受けたり、基礎看護実習室で看護技術の練習をしたりしています。
それに実習を経験してからは、看護師は人の命を預かっているということを再認識し、看護の大切さについての意識が大きく変わりました。2年生になるともっと実習が増えるので、今一番気になるのは2年生の実習ですが、どうですか?

名和:
はい、やっぱり大変です(笑)。1年生の時より1週間プラスされて長くなるから、記録物も想像以上に増えました。たとえば1年生のときは1日に1枚ぐらいだったのが、4枚くらいにボリュームアップする感じで、実習ファイルを見たらものすごく分厚くなっていて自分でも驚きました。

城谷:
ええっ!4倍に?

名和:
そうです!それに、1年生の時は看護師の後ろに付いて、病室回って挨拶して…という程度でしたが、そこへプラス、自分で考えた援助などを取り入れて、実際に看護をしていくというのが難しいところです。
でも、この経験による意識の変化は大きかったです。私は入学当初、看護師は単に医者の指示通りに動き、患者さんをサポートする役割だと漠然と考えていました。ところが実習で患者さんと直接関わると、単なる技術提供ではなくて患者さんの気持ちに寄り添うことが何より大切なことだと思うようになりました。
特に清拭の実習では、患者さんが「気持ちよかった。すっきりしたよ。ありがとう」と言ってくださり、看護の本質は人に安らぎや安心感を届けることだと気づきました。身体的なケアだけではなく、精神的なサポートの重要性も感じています。これから領域別実習が始まるので、患者さん一人ひとりに寄り添い、信頼関係を築いていきたいと思っています。

城谷:
経験を積んで次に進むことが大切ですよね。僕は今、復習を重要視しています。というのは、1年生から復習を重ねていけば、4年生が楽になるよ…と先生にアドバイスいただいて、春休みということもあって前期の復習は完了しました(笑)

名和:
おお、すごい!そうですよね。復習の大切さは私もすごくわかります。城谷くんは、解剖生理学は好き? 

城谷:
はい、解剖生理学はすごく好きな授業です。スポーツを続けてきたせいか、身体の構造や働きも学べるので、興味を持てます。

名和: 私は実は苦手で…そこを今復習しているのだけど、やっぱり苦手なものを放置したら、あとあとやりたいことができないし、時間を取られます。わからないことをその場で解決して次に進む方がスムーズに勉強をすすめられると実感しています。



看護師+αの自身のめざす将来像へ



インタビュアー:
将来の目標についてお教えください。その目標に向けてどのように取り組んでいきますか?

名和:
将来は、地域の人々が健康で明るく過ごせる社会に貢献したいと行政保健師をめざしています。今は看護師、保健師の国家試験合格を目標に、大学での授業に加え、忙しくても「一日一問」を解くことをミッションにしています。
他にも職場の人々の心の健康を支える知識や対処法を身に付けたくて、メンタルヘルスマネジメント検定の学習に力を入れています。

城谷:
僕は、看護学部での学習や実習などの経験を重ねながら、以前から興味のあった簿記検定にも挑戦しています。スポーツショップでのアルバイト経験も活かして、病院で活躍する一般的な看護師に限定せず、自分のやりたいことや楽しいと思うことが人の役に立つ仕事は何か、この4年間で見つけたいと思っています。

※在学生の表記は2025年2月取材時のものです。