MDマンガ・デジタルアートコース

創造の原点を学び、
マンガ・デジタルアートのプロになる。

基本的な知識から実際の制作に至る応用技術まで、
マンガ・イラスト制作のノウハウを、現場の第一線で活躍するプロに学びます。

近年人気のライトノベルの表紙絵や挿絵などに見られるマンガ・イラストレーションとしての
「世界観・キャラクターづくり」まで、4年間を通じて計画的に学ぶことで想像力とスキルを高めます。

FEATURE学びの特徴

PICK UP01

マンガ制作

時代に合わせた
マンガづくりを学ぶ

デジタルツールでの制作をスムーズにするために、まずはアナログ画材を使用し、マンガの技法やパースの取り方を学んでいきます。紙面で魅力的に見せるための表現だけでなく、Webでの展開を意識した画面づくりを修得します。外部とも連携し、作品は発表の場を広げながら、プロデビューをめざします。

課題制作の流れ(造形芸術専門基幹演習3)
  • 1
    制作テーマにあわせて
    ラフ制作
  • 2
    教員の添削を受け、
    ブラッシュアップ
  • 3
    完成後、全体合評を受ける

教員メッセージ

コース主任藤川 亜美准教授Ami Fujikawa
  • 造形演習
  • 専門基礎演習
  • 専門基幹演習
  • プロジェクト演習
  • 卒業研究・制作

課された制約を超えて
独自性を出すスキルを身につける。

マンガやイラストレーションの表現は多種多様であるからこそ、自分の「好き」を磨き、突き詰めていくことが大きな武器となります。それらの力を養うため本コースでは、アナログからデジタルまでさまざまなジャンルを学び、視野を広げながら、第一線で活躍するクリエイターの経験に基づく授業で実践力を鍛えていきます。

PROFILE

マンガやアニメーション、ソーシャルゲームなど幅広いジャンルでイラストを駆使した制作を経験。主にコミックイラストの研究を行う。卒業研究・制作1、造形芸術専門基礎演習1などを担当。

PICK UP02

イラストレーション制作

徐々にステップアップし、
取り組みの幅を広げていく

1・2年次の基礎課程では、キャラクターの形やデザイン、色彩や構図など、イラスト制作の土台になる部分を学びます。3・4年次の専門課程では、より実践的な課題で作品の質を高めながら、Live2Dや3DCGなどの分野にも取り組みの幅を広げていきます。

キャラ
デッサン

4年間での成長

BEFORE(1年次)
AFTER(4年次)
POINT

キャラクターの造形、構図、配色の方法などイラスト制作の基礎から応用までをしっかりと学んだ結果、卒業制作作品ではメインを目立たせるためのモチーフの配置や色の演出を的確に行い、また硬い印象だったキャラクターの動きも柔らかく変化しています。

一枚絵
背景描写

WORKSBYSTUDENTS在校生インタビュー・学生作品紹介

第92回 小学館新人コミック大賞 少女・女性部門 佳作受賞
小学館「Sho-Comi」にて作品連載中!

2023年6月に「第92回 小学館新人コミック大賞 少女・女性部門」で佳作を受賞し、8月には「Sho-Comi」でデビュー。現在は、連載作品を担当されている若杉さん。
受賞の経緯や作品へのこだわりなど、これからの展望をうかがいました。

INTERVIEW01

STUDENT
INTERVIEW

若杉 花於Kayori Wakasugi

【 P.N. 七篠 ユリ 】

小学校から高校までイラストを描いていたという若杉さん。大学に入ってマンガを描いてみよう、また賞に応募しようと思ったきっかけは何ですか。
2年生で受講した「シナリオ論」の課題制作のときに先生から「マンガを描いてみたら?」とすすめられたことがきっかけです。自分の絵は少女マンガ向きかなと思っていたので抵抗はありませんでしたが、物語を作ることに苦手意識がありました。自分の得意分野である人物造形で勝負しようと、キャラクターがユニークで印象的な「鮫ノ野さんと鯱島くん」を描きました。賞に応募したのは、ひとつ上の先輩が応募して入賞していたから。本学へ入学を決めたのも、先輩たちの絵に衝撃を受けたからでした。周りの活躍がいい刺激になっています。
受賞したときはどんな気持ちでしたか? また、作品へのこだわりを教えてください。
「受賞おめでとうございます!」と突然電話がかかってきて、その時に「Sho-Comiで掲載したい」と言われました。喜びよりも驚きが大きかったですね。このチャンスを逃すものかと、授賞式から2日後には新作の構想を出し、受賞後最短で2作目となる読み切りを描きあげました。作品を描くときに心がけているのは、誰からも好かれるキャラクターにすること。連載中の作品では“ギャップ萌え”する、インパクトのあるキャラクターを描いています。
「鮫ノ野さんと鯱島くんはすれ違う」
©七篠ユリ/小学館
連載をしてみて、読み切りと比べて仕事の流れや心境にどのような違いがありますか。
ものすごいスピードで進んでいるので、追いつくのがやっとです(笑)。読み切りのときは、1カ月で1話描いていましたが、連載は1話を2週間で仕上げます。4日で物語の構想とネームに取りかかり、10日で作画。編集者さんや印刷所に迷惑はかけられないと、自分を奮い立たせています。プロとしてやるからには、いいかげんなものは出せないという気持ちもあって、画力も着実に上がってきました。1話ごとにオチをつけながら、話をつなげるのは難しいですが、編集者さんと話しているうちに、思いもよらない方向に物語が転がっていくこともあって面白いです。
今後の展望と漫画家をめざす皆さんにメッセージをお願いします。
マイクロ版での配信もあるので、今後はSNSでのプロモーションにも力を入れていきます。いつかSho-Comiで長期連載を持ち、表紙を飾れる作家になるのが目標です。
今、作品が描けているのも、先生方や友人のアドバイスがあったから。相談しやすい環境だからこそ、賞への応募やプロとしての活動など、怖がらずに飛び込むことができました。絵が下手だからとか、マンガなんて描けないと諦めてしまうのではなく、まずは思い切ってチャレンジしてみてください。
主な活動歴
2023.8.4
小学館出版の「Sho-Comi」にて新人漫画家デビュー
「鮫ノ野さんと鯱島くんはすれ違う」が読み切り掲載
2024.4.19
短期連載スタート「恋する雀は一途なり」
2024.10.4
3連載スタート「高嶺と鬼は隠したい!」

INTERVIEW02

吉野 早紀Saki Yoshino

ダプロとして企業から依頼を受け、
Vtuberやアイドルグループのイラストを制作!

SNSでお仕事を始められたきっかけや、RPGゲーム「原神」のナヒーダ イラスト募集コンテストでラッキー賞を受賞された経緯を教えてください。
中学生の頃からSNSにイラストを載せていましたが、あくまでも趣味の延長。いいねやフォロワーの数を気にしたことはありませんでした。大学に入ってから、友人たちのイラストがSNSでバズっているのを知って“絵は見られるもの”という意識が強くなり、SNSでの活動を始めました。「原神」のコンテストに応募したのは、ちょうどそのときハマっていたゲームだったから。世界中にプレーヤーがいるゲームなので、SNSを通じて海外の方からの反応や仕事のオファーが増えています。
企業とのお仕事では、どのような作品を手がけていますか。
「株式会社cozoru」という事務所とお仕事しています。今までVtuberの配信用の立ち絵や、アイドルグループのMVのキービジュアルを描かせていただきました。心がけているのは、ご依頼以上の作品にすること。依頼者のSNSなどをチェックして、モチーフや好みを分析しその人に合ったイラストに仕上げています。アイドルグループのイラストを作成したときは、同じテイストで5~6人を描き分けるのに苦労しましたが、自分のイラストがTシャツになったり、ファンの方が喜ぶ姿がSNSにアップされると達成感がありました。
マンガとイラストを描いて成長した点、またこれからの展望をお聞かせください。
マンガでいろんな角度からキャラを描くために、体の動きや表情を研究しました。イラストの表情やポーズも豊かになって「かわいい」と褒めてもらえると、成長を実感しますね。今はストーリー展開のあるマンガ風の一枚絵にも挑戦しています。これからはイラストレーターとして、自分の絵で多くの人を喜ばせられるよう精進します。

INTERVIEW03

久保 江梨佳Erika KuboP.N. 日張 】

フリーランスの漫画家として
「comico」で週刊連載を担当

「comico」での連載に至るまでの経緯や、連載が決定したときのお気持ちを教えてください。
3年生のとき、インターンシップの授業で「NHN Studio comico株式会社」にお世話になりました。ネームを線画に描きおこす作業を担当し、実務さながらの原稿作成を経験。そこで私の絵を見ていただき、数カ月後に「線画担当として連載を持ちませんか?」とお声がけいただきました。お話をいただいたときは、ゲームのグラフィックが好きなことやフリーランスとして活動していくことへの不安もあり悩みましたが、このチャンスを無駄にしたくないとマンガを描くことを決意しました。
現在、連載されている「暴虐皇帝を手懐けました」について、制作の上でこだわった点や難しかったところはありますか?
縦スクロールのマンガを描くのは初めてだったので、たくさんマンガを読んで、線の太さや作風などを研究しました。物語に入り込んでもらえるように、リアリティのあるストーリー展開を意識しています。時代ものの作品という点も、今までにはない挑戦です。特にこだわったのは、19世紀頃のヴィクトリア朝をモチーフにした衣装や髪型のデザイン。ファッションが好きなので、ドレスや皇帝の衣装は描いていて楽しいですね。作品を描くときに心がけているのは、人物をよく観察すること。キャラクターに共感しながら描くことで、絵が生き生きすると思います。
今後の活動の予定と、後輩たちへのメッセージをお聞かせください。
卒業後は、フリーランスの漫画家として活動を続けたいと考えています。人物絵をたくさん描くことができるマンガは、今となっては自分に合っていると感じます。何が向いているか分からない人こそ、目の前にあるチャンスに飛び込んでみてください。学生のうちに、いろいろな挑戦をしてみることで、道が拓けると思います。
「暴虐皇帝を手懐けました」
©あまぞらりゅう・日張・小滝ろみ/
Studio comico

学生作品紹介

ACHIEVEMENTS就職・受賞・連載実績

PICK UP01

「ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン」制作会社株式会社ジーン

MESSAGE

企画提案もできる2Dデザイナーとして
マルチに活躍したい。

仲 そら

在学中に産学連携のプロジェクトに参加して、プロのクリエイターの方々と「マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年」の制作を経験したことから、ただ作るだけなく、デザイナーからも企画提案できる環境で働きたいと思うように。就職先は、ゲームやAR・VR、Webサイトなど幅広い開発を行う会社。社員の「挑戦したい」という気持ちに向き合ってくれるところに惹かれました。面接で評価していただいたのは、イラスト制作に対する粘り強さ。授業での企画提案の経験や、学びへの貪欲さが内定につながったと感じています。4年間で得た提案力を武器に、2Dデザイナーとして活躍したいです。

PICK UP0302

「アイ★チュウ」「A3!」制作会社株式会社リベル・エンタテインメント

MESSAGE

憧れのゲーム会社で誰かの“青春”の
一部になるゲームを作りたい。

山中 日詩

就職先は、私がスマホを持って初めてプレイしたリズムゲーム「アイ★チュウ」や、中高生時代に熱中した「A3!」などのモバイルゲームを手掛ける会社。企画、制作から運営まで、ゲームに携わるすべての業務を行えるところに魅力を感じました。学内の説明会で、ゲーム業界のクリエイターや企業の方に直接ポートフォリオを見ていただき、気をつけるポイントやプロが重要視する部分を教えていただけたことは、就職活動に大いに役立ちました。経験豊富な先生方から教わったスキルを活かし、誰かの“青春”の一部になるようなゲームを作っていきたいです。

※掲載作品は在学中の本人の作品です。

PICK UP0203

「釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館」制作会社株式会社ラクジン

MESSAGE

2Dと3Dの両方で
活躍できるゲームクリエイターに。

北川 夏鈴

就職先は、自分が幼い頃にプレーしていたゲームの制作にも携わっている会社。2Dと3D、両方のデザイン制作ができるCGデザイン職に興味があり、志望しました。就職活動では15社ほど受ける中で、ポートフォリオの制作はとても苦労しました。学内説明会で企業の方に直接コメントをいただいたことや、就職部の方に自己PRや志望動機を添削していただいたことが、自分に足りない部分を見つめ直すきっかけになりました。本コースで培った、イラストの技術やコミュニケーション能力を、これからの業務に活かしたいです。

PICK UP04

グラフィック専門制作会社株式会社KINSHA 界グラフィックススタジオ

MESSAGE

先生のアドバイスや指導でプロジェクトの
細部を担う2Dアーティストになれた。

井手 颯斗

就職先との出会いは進路について迷っていたときに、作品を見ていただいた先生にゲーム会社をすすめられたのがきっかけです。現在は主にソーシャルゲームに登場するキャラクターのゲーム内での見え方の調整やテクスチャの編集、イラストの加工など2Dに関わる部分をメインに担当するプロジェクトに配属。実践的な技術や知識を学修できる授業はもちろん、先生による作品のフィードバックで培われた常に「言語化」を意識する思考は、実際の業務に活きています。将来、メインのキャラクターデザインやコンセプトアートに参加できるよう頑張っています。

主な就職先一覧

コースでの学びを活かし、アニメーションや
ゲーム制作会社へ多くの学生が就職!

  • エイチーム
  • ユークス
  • 東洋紙業
  • アクセア
  • Cygames
  • レベルファイブ
  • ゲームスタジオ
  • イルカ
  • ジーン
  • ファンテックス
  • ボンズ
  • 大阪市立中学校 美術科教諭 他多数

気鋭の小説家とタッグを組み
自身3作目の作品を連載中!

GRADUATE
INTERVIEW

佐藤 駿光Hayato Sato

マガポケにて連載中の「国を追われた竜師さん、拾われた隣国でうっかり無双してしまう。」はどのような経緯で連載が決定したのですか。
大阪成蹊大学を卒業後の翌年2019年10月に初めて連載を開始した「リトル・ブル」と初の紙媒体(月刊少年マガジン)での連載「水のリボルバー」を評価していただき、連載が決定しました。私はネームと作画、キャラクターデザインを担当。原作は謙虚なサークル先生の最新作で、おっさん竜師のブリードは仕事をクビになるばかりか国を追放されてしまうが竜たちがブリードを慕って一緒についてきた!? おっさん&100頭の竜による最強の国づくりストーリーです。
ネーム作成や作画のこだわりポイント、今後の目標について教えてください。
原作の先生との共作ですので、先生の意図を汲み取ることを心がけています。同時に自分が納得し、時にはアイデアを提案しながら落とし込んで進行しますので担当さんと意見が分かれることも。派手なバトルがある漫画ではないので会話劇のパートの読みやすさも意識しつつ飽きない絵やネームを切れるかどうか自身の実力が試されていると思います。作画ではしっかり自分の色を出しながら、アニメ化を目標に月に約40ページという掲載量で頑張っています。今後の目標は10年間マンガで生計を立てる、自分だけのヒット作品を描く、そしてメディア展開1,000万部の作品を創ることです。夢を叶えられるように努力していきたいです。
漫画家をめざして大阪成蹊大学への入学を考えている皆さんへメッセージをお願いします。
在学中に週刊少年ジャンプの手塚賞の最終候補に残るなど、漫画家になることに手応えを感じていましたが、自分の欠点を先生に指摘してもらったことがプロになってからの成長に活かされています。これから漫画家をめざす人には、SNSなどで発表の機会が増えたり、売れれば将来の可能性が広がり、夢のある仕事だと思います。ぜひ大阪成蹊大学の門を叩いて、漫画家をめざしてください!

主なデビュー・受賞作(イラスト含む)

  • 集英社マーガレット 準グランプリ
    ゆめみつきその後、月刊少年ガンガンにて
    「女子高生はおはようって言う」で連載
  • ComicFesta読み切りデビュー
    山田 萌々華
  • 月刊Gファンタジー 入選
    辰井 琴美
  • 第46回新人漫画賞
    グランドチャレンジ
    月刊少年マガジン(講談社)
    奨励賞
    佐伯 実咲
  • まんが王国にて連載
    『お葬式にJ-POP』
    木村 榛花
  • リクルート系Webサイトにて
    イラストデビュー
    京田 祐子
  • ガンガンONLINE
    マンガ家オーディション
    期待賞
    『メディカルスリープ』
    田中 凜
  • 他多数受賞