IAイラストレーション・美術コース

イラストレーション&アートの世界で
輝くためのカリキュラム。

すべての表現のもととなる「絵を描く力・造形を創る力」を身につけるとともに、
それらを「生かす力」についても実践的に学びます。

「圧倒的な表現力」を身につけることを目的とする「美術・アート」分野を選択できるカリキュラムで、
一人ひとりの個性を伸ばし、社会で通用するクリエイターを育成します。

FEATURE学びの特徴

01
コースの基礎を学ぶ

クリエイターに必要不可欠な描画とデザインの基礎を学びます。デッサン・色彩、デジタルイラストやアナログ表現、構図などの「描写力・表現力」、DTP基礎やイラストとデザイン演習、Webデザインなどの「デザイン力」、デザイン史や色彩論といった「専門知識」、美術デザイン学外演習やインターナショナルアートフェア見学体験などの「実践力」を身につけます。

  • デッサン・色彩
  • DTP基礎
  • プロポーション構図・構成
  • Webデザイン基礎
  • 画材・素材支持体
  • イラストレーション・
    美術概論
  • 手描き・デジタル基礎技術
  • デザイン史
02
選択科目で自分だけの
カリキュラムを

興味のある授業を選択しながら、専門性を磨いていきます。選択科目では、「描く力」として手描きまたはデジタル表現、イラストまたは絵画表現を選択し、「生かす力」ではキャラクターデザイン、広告デザイン、3DCG、アニメーションといった分野を選択可能。地域・企業連携プロジェクトやビジネスインターンシップといった社会とつながる実践での学びも経験できます。

  • ブックデザイン
  • アニメーションLive2D
  • キャラクターデザイン
  • 表現演習(背景と構図)
  • 3DCG(フィギュア)
  • 広告デザイン
  • 絵画(具象・抽象)
  • 日本・アジアのアートシーン研究
03
専門性を極める

今までの学びを活かし、オリジナル作品への展開を学ぶことで専門性を極めていきます。広告論、メディア論、デザインマネジメント論と深い専門知識を修得しながら、「イラストレーションとメディア展開」といった仕事のリアルを授業で体験していきます。また、「展覧会の企画と運営」と「アートフェアと連動企画」を通じてオリジナル作品を披露する3年生展を開催します。

  • 展覧会の企画と運営
  • アートフェアと連動企画
  • 広告論
  • メディア論
  • デザインマネジメント論
  • イラストレーションとメディア展開
  • 特殊講義プロデュース・アート
  • キャリアデザイン
04
それぞれの
表現を提案し社会へ

4年間で身につけた技術と知識の集大成として卒業研究に取り組みます。卒業研究では、自分の世界をとことん広げて深めた作品制作に取り組み、卒業制作展に出展します。イラストレーション、グッズ、絵本、絵画、立体など、デジタルからアナログ作品まで多種多様な作品が展示空間を彩ります。

  • 論文(企画・提案・研究)
  • 卒業制作展
  • イラストレーション(アナログ・デジタル)
  • 絵画表現
  • シルクスクリーン
  • メディア展開

TEACHERS教員紹介

第一線で活躍するプロクリエイターによる多分野の学び

PICK UP01

イラストレーション・
グッズデザイン

イラストレーションを活かした仕事に、オリジナルのグッズや雑貨の制作があります。優れたデザイン構成力によって、自分のオリジナルイラストがグッズとして展開され、人に求められることは素晴らしい体験です。時代が求めるセンスで、人に喜ばれるグッズや雑貨をつくるためには、魅力あるイラストを描く力のほかにも、さまざまな素材の知識やデジタル加工技術が必要になります。この分野で豊かな経験を積んだ講師陣が、本格的なイラストレーション・グッズデザインの授業を提供します。

2024年度より 連携教授に就任

連携教授寺田 順三Junzo Terada
PROFILE

関西を代表するイラストレーター/デザイナー。カムズグラフィック設立。おしゃれで個性的な動物キャラクターと、ヨーロッパの古い絵本を思わせる柔らかなタッチで、挿絵や絵本の世界でも活躍中。老舗の傘メーカーとアーティストと一緒に作るKASANOWAというブランドをプロデュース。ブランディングから作家のコーディネート、商品企画、全体のグラフィックなど全般に関わる。

雑貨プロデュース
「好きな傘を長く大切にしてほしい」との思いからKASANOWAをプロデュース。多彩なアーティストとコラボした、個性豊かなデザインの傘を制作・販売しています。持ち歩けるアートとして傘を楽しめるだけでなく、アーティストの活動支援にもつながる魅力的なプロジェクトです。

Other teacher

藤井 桜子 助教

京都芸術大学出身。大学を卒業後、アーティストとして関西を拠点に活動を開始。アナログとデジタル・抽象と具象とを行き来するような描写表現や、色彩・空間の捉え方が特徴。代表的な仕事として、ANA SKY SHOP国際線版カバーイラスト、グランフロント大阪南館2019年夏季ファザードビジュアル、NEWoMan新宿2021年初春ビジュアル、セレッソ大阪スタジアム内アートワークなど。

あきやまりか 講師

文具メーカーのイラスト課所属後、フリーに。主に紙版画を使ったイラストを制作。版画独特の線とカスレが特徴。文具、雑貨、テキスタイル、お菓子のパッケージ、店舗用キービジュアルなど幅広いジャンルで活動中。オリジナルキャラクターの作り方や展開方法、作品ファイルの作り方を皆さんと一緒に学んでいきます。

PICK UP02

絵本

子どものころから親しみ、成長してもその魅力が尽きない「絵本」。本コースでは、ストーリーの考え方、それを伝える魅力ある絵、仕掛け絵本の作り方など、自分らしい絵本を作るための知識と技術が全て学べます。さらに、実社会で活躍する教員が、絵本で社会とつながる方法を一緒に探っていきます。

客員教授谷口 智則Tomonori Taniguchi
PROFILE

2004年に絵本『サルくんとお月さま』(新風舎)でデビュー。2007年、フランスのLe petit lezard社より『CACHE−CACHE』刊行。日本、フランスだけでなくイタリア、香港でも数々の絵本を出版。テレビ、雑誌、企業広告、商品パッケージ、店舗デザインなどあらゆるメディアで活躍の場を広げる。今後の活躍が最も期待される日本人絵本作家の一人。

PICK UP03

広告・イラストレーション

イラストを使用した公団再生プロジェクト、資生堂香港のギフトグッズへのイラスト提供など、大規模なプロジェクトやキャンペーンを手掛けた豊富な経験をもつ教員が、学生の個性に合わせたメディアでの展開作品の制作を指導します。イラストやキャラクターを広告、パッケージ、文具や雑貨へのデザインに落とし込み、卒業後の職業に直結する指導を行います。

客員教授黒田 潔Kiyoshi Kuroda
PROFILE

線画で描かれる動植物のアートワークで雑誌や本の装幀をはじめ、さまざまな分野で活躍を続ける。東京都現代美術館「MOTアニュアル2010」、韓国のナム・ジュン・パイク・アートセンターでの展覧会等、国内外での展覧会に多数参加。2009年(株)KABWA設立。作品集に『森へ』(ピエ・ブックス)、古川日出男との共作『舗装道路の消えた世界』(河出書房新社)。東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)会員。

WORKSBY
STUDENTS
在学生インタビュー

「勤労打倒の日」

01STUDENT
INTERVIEW
STUDENT INTERVIEW明星Myojo

ファンの熱量に感激した初個展を経て漫画にグッズと作家活動の幅を拡大中!

昭和風な時代設定、制服やシワへの愛着あふれる画風の由来は?
子どもの頃から線描やシワへの興味があり、漫画の白黒絵に影響されました。「AKIRA」や「スラムダンク」、特に青年漫画雑誌「ガロ」の個性的な誌面や時代性にはインパクトを受けました。学生運動や暴動、電車内での喫煙シーンなどはまるで異世界のようで。トラウマになりそうなのに見たい、そんなクセになる魅力に惹き込まれました。今の画風が安定したのは大学2年生の頃なのですが、きっかけは津田先生のデッサンの授業でした。「細部まで描き込むのがいい」「変態やね!」と褒めてくださって。書き込んでいいんだ、振り切っていいんだと、絶対的な肯定感に背中を押してもらえました。
最近のお仕事の中で、特に印象的だったものを教えてください。
Web漫画の作画や、鳥取県岩美町のホラーチックな「学童看板」グッズなど、どれも面白かったです。中でも、表参道での初個展がとにかく楽しかったです。これまでもXを通じて作品を発表したり、個人や企業から絵を受注したりしてきたのですが、10万人超のフォロワー=ファンという実感が薄くて。それが個展の初日から入場待ちの列ができたり、グッズや作品が2日目でほぼ完売になったりと、大反響に驚きました。来場者は中学生からおじいちゃんまで老若男女さまざまで、中には現役の警察官と自衛隊の「本物の方」も! ファンのすごい熱量に圧倒されて、涙が出るほどうれしくて、見てくれている人がいるという実感と自信を持てました。
今後の予定と卒業後の抱負をお願いします。
初挑戦した読み切りのWeb漫画が好評で、その続編や、他社からもお声がけいただいています。夏には2回目の個展も予定。前回以上に多くのファンと交流できるように、新しい作品を準備中です。卒業後は作家として、大好きな絵を描き続けられる、仕事に集中できる環境になるのが本当に楽しみです。
主な活動歴
2023年6月
ART & Illustration Awards「出現画会」で、500作品の中から「ナイツ塙賞」を受賞。
2023年9月
「UNKNOWN ASIA 2023」でレビュアー賞を2つ受賞
2024年2月
東京表参道ギャラリー「@ACG_Labo」で個展開催
2024年11月
Web漫画カドコミにて特別読切漫画「呪イの教室」(作画)を公開
「駅員とサラリーマン」
「学童看板クリアファイル」
鳥取県岩美町の名物、ホラーチックな「学童看板」のグッズイラストを担当

INTERVIEW02

ーアジア最大級のアートフェア「UNKNOWN ASIA 2024」へ出展ースポンサー賞(マクセル賞)・2つのレビュアー賞(飯野マサリ賞・NAOTO賞)を受賞!

人がいないのに人の温度を感じる受賞作は、大阪への愛と独自の世界観を感じさせます。
伝統的な和の文化から現代のネット文化まで、昔から日本らしいものに惹かれてきました。その影響から自分の生活圏である大阪の風景を描きました。身近な場所で、人が存在しないという新たな視点を提供し、見る人に日常の中に潜む魅力を再発見してもらえたらと思っています。特に風景の雰囲気を保ちながら使用する色を限定し、統一感を出すことにこだわりました。
作風に影響を与えた本コースでの学びと今後の展望について教えてください。
高校時代から制作を続けるアクリルガッシュの作品について、授業内の合評で説明する機会を重ね、創作への理解が深まるとともに、先生方からのアドバイスを通して、より多角的な視点で考えられるようになりました。今回の受賞は作品が認められた感動と新しい感覚、課題を知る機会になりました。今後は表現の幅を広げながら経験を積み、継続的に作品を発表していきたいです。
波多野 ひなた
Hinata Hadano

INTERVIEW03

ーアジア最大級のアートフェア「UNKNOWN ASIA 2024」へ出展ー2つのレビュアー賞(アライタカノリ賞・渡辺良隆賞)を受賞!

本学に入学する前から「UNKNOWN ASIA」をご存じだったとうかがいました。
アナログとデジタルを両方学べ、本アートフェアへの出品が行われていることに惹かれ本学を志望しました。授業の一環として3年生展を通じ次の展開として出展したのですが、憧れていた舞台で賞をいただき、体験したことのない高揚感と達成感を感じています。このような大舞台に立てたのも基礎授業のおかげで、デッサンから得た技術が今回の絵のヒントになりました。
無数のブルーベリーが印象的な受賞作品はどのようにして生まれたのでしょうか。
発想の原点は私の入院体験です。食事制限中にブルーベリータルトが無性に食べたくなり、寝たきりも飽きた頃、ブルーベリーに埋もれる絵を描きました。同じ対象を集中的に描くことで正気を保っていたのだと思います。将来に対する不安感を少女の表情から感じられるように、目と口の表現について熟考しました。これからも人間の精神的脆さと強さを表現していきたいです。
増田 春乃
Haruno Masuda

ACHIEVEMENTS就職実績

自分の「好き」を磨いて、夢をつかんだ卒業生たち

PICK UP01

株式会社レベルファイブ

MESSAGE

みんなのサポートで
勝ち得た就職。
憧れのゲーム業界へ。

内野 沙也加

3年次からゲーム会社のインターンシップに参加。他大学の方の作品を拝見したり現役クリエイターの方とお話できたのは有意義な時間でした。就職活動中は特に面接が苦手と感じていましたが、就職部の方々のアドバイスや先生や友達が親身に相談にのってくれました。落ち込んだ時に仲間が応援してくれたおかげで、憧れのゲーム業界に入ることができたと思っています。今後は大好きなゲームを通じたコミュニケーションを追求し、心のよりどころにもなるゲームコンテンツの制作にデザイナーとして貢献できるよう邁進していきます。

※掲載作品は在学中の本人の作品です。

PICK UP02

株式会社クラックス

MESSAGE

大人も子どもも
幸せになるアイテムを
創り出したい。

牧 優奈

小学生の頃からマスコットキャラクターを描くことが大好きで、自分のデザインで人々を笑顔にしたいという想いから内定先を志望。元々求人が少ない業界で、1社のみのエントリーだったため、慣れない面接には苦労しました。ですが、大村先生や寺田先生、そしてあきやま先生による手厚いサポートのおかげで内定を獲得できました。インターンシップや学内企業説明会での就職活動に必要な体験や対策もとても役立ちました。就職先では、アナログからデジタル、3Dに至るデザインスキルとグッズ制作の経験と知識を活かしたいです。

※掲載作品は在学中の本人の作品です。

PICK UP03

現代アート作家

MESSAGE

本学で可能性が広がり
国内外で高い評価を得る
現代アート作家になった。

こうす系 (KOOSUK)

美術史の授業で現代アートまでの流れを学び、課外授業で草間彌生さんの個展を拝見し、その世界観に魅了されて現代アート作家に。現在はプライマリーギャラリーを通して国内外のアートフェアや百貨店、ART FAIR TOKYOなどで作品を出展し、アートプロジェクトのディレクションや地域活性化のウォールアートなどを手掛けています。コースの枠を超えた先生の指導などで築き上げた作風や、授業や先生方の紹介が元となっている仕事の人脈は、本学でなければ得られなかったもの。大阪成蹊大学は私に大きな可能性を与えてくれた場所です。

「CANDY RACING」

PICK UP04

大阪府 私立高校

MESSAGE

多様な表現や思い、
幅広い美術のあり方を
教育現場で伝えたい。

平木 佑奈

本コースで学んだ専門的な知識や技術を生徒により深く伝えたいと考え就職活動を始めました。就職先ではデジタルアートに力を入れているため、IllustratorやPhotoshopの資格を大学で取得できたのは内定獲得に役立ったと感じます。教員採用試験に向けての面接対策講座に参加し、話し方や声の大きさなど面接のスキルをていねいに教わったおかげで、本番では落ち着いて話すことができました。これからは、大阪成蹊大学で学んだ「表現方法や作品に込める思いは多様で、各々の良さがある」という考えのもと、生徒の個性を伸ばしていきたいと思います。

※掲載作品は在学中の本人の作品です。

PICK UP05

STUDIO POLARIS

MESSAGE

「センスは磨くもの」という
言葉を大切にしながら
マルチなクリエイターになる。

ひゃもぉ

欠伸日和さんの「最終列車」MVを手掛けるなど、イラストレーターとして活動した後、Xに投稿したイラストを見てくださった元Yostar Picturesのプロデューサーの方に誘われてアニメーターに転身。Yostar Picturesでアニメーターを経て、現在はSTUDIO POLARISにて勤務中。業務に必要な技術や知識はまだまだ足りませんが、絵の基礎力や土台づくりは、本学での学びがあったからこそだと思います。特に津田先生の「センスは磨くもの」という言葉は今でも私の支えになっています。今後はアニメーターとして成長しながら自分のイラストも磨いて幅広く活躍できるマルチなクリエイターになりたいです。

Ⓒ「最終列車」欠伸日和