ファンの熱量に感激した初個展を経て漫画にグッズと作家活動の幅を拡大中!
- 昭和風な時代設定、制服やシワへの愛着あふれる画風の由来は?
- 子どもの頃から線描やシワへの興味があり、漫画の白黒絵に影響されました。「AKIRA」や「スラムダンク」、特に青年漫画雑誌「ガロ」の個性的な誌面や時代性にはインパクトを受けました。学生運動や暴動、電車内での喫煙シーンなどはまるで異世界のようで。トラウマになりそうなのに見たい、そんなクセになる魅力に惹き込まれました。今の画風が安定したのは大学2年生の頃なのですが、きっかけは津田先生のデッサンの授業でした。「細部まで描き込むのがいい」「変態やね!」と褒めてくださって。書き込んでいいんだ、振り切っていいんだと、絶対的な肯定感に背中を押してもらえました。
- 最近のお仕事の中で、特に印象的だったものを教えてください。
- Web漫画の作画や、鳥取県岩美町のホラーチックな「学童看板」グッズなど、どれも面白かったです。中でも、表参道での初個展がとにかく楽しかったです。これまでもXを通じて作品を発表したり、個人や企業から絵を受注したりしてきたのですが、10万人超のフォロワー=ファンという実感が薄くて。それが個展の初日から入場待ちの列ができたり、グッズや作品が2日目でほぼ完売になったりと、大反響に驚きました。来場者は中学生からおじいちゃんまで老若男女さまざまで、中には現役の警察官と自衛隊の「本物の方」も! ファンのすごい熱量に圧倒されて、涙が出るほどうれしくて、見てくれている人がいるという実感と自信を持てました。
- 今後の予定と卒業後の抱負をお願いします。
- 初挑戦した読み切りのWeb漫画が好評で、その続編や、他社からもお声がけいただいています。夏には2回目の個展も予定。前回以上に多くのファンと交流できるように、新しい作品を準備中です。卒業後は作家として、大好きな絵を描き続けられる、仕事に集中できる環境になるのが本当に楽しみです。
- 主な活動歴
-
- 2023年6月
- ART & Illustration Awards「出現画会」で、500作品の中から「ナイツ塙賞」を受賞。
- 2023年9月
- 「UNKNOWN ASIA 2023」でレビュアー賞を2つ受賞
- 2024年2月
- 東京表参道ギャラリー「@ACG_Labo」で個展開催
- 2024年11月
- Web漫画カドコミにて特別読切漫画「呪イの教室」(作画)を公開