GDグラフィックデザインコースグラフィックデザインコース

毎日の暮らしを彩る、
グラフィックデザインのプロフェッショナルになる。

広告代理店やデザイン事務所、印刷会社、出版会社など進むべき道はさまざま。
グラフィックデザインの基礎を学び、時代が求めるWeb・アプリケーション・UI/UX分野についても基礎スキルを身につけます。

企業やまちとコラボレーションしたブランディング、イベント計画などにも取り組み、
作品のアウトプットの機会を増やして、グラフィックデザインをより実践的に学びます。

FIELDOF
LEARNING
コースの領域

1 2

基礎課程BASIC DESIGN

1・2年次の基礎課程では、描写力・色彩・形態の構成力など、自らの手による技術を培うとともに、写真、コンピュータ操作によるデジタル技術など、造形技術の修得をメインに学修します。

Depiction,
Color
UI / UX
Web Design
Graphic Design
Paper Bag
Pictogram
Package
Design
Poster
3 4

専門課程SPECIALITY
DESIGN

3・4年次における専門課程では、体系的に組み立てられたカリキュラムにより高い専門性を養います。作品が人や社会に与える影響を考え、作品の質を向上させ、デザイナーとしての成長をめざします。

3rd Grade Exhibition
UI / UX
DTP
Editorial
Application
Advertising
Photograph
LINE Stamp
Graduation Work

FEATURE学びの特徴

PICK UP
01

ポスター・展示

グラフィックデザイナーとして自身が開催する
「社会問題を題材にした展覧会」を想定したポスターを制作。

2年生で実施するポスター・展示(専門基幹演習3)の授業では、社会で活躍するグラフィックデザイナーとしてのスキルを修得します。伝達力の高い表現・コミュニケーション方法やレイアウトを研究し、自分のメッセージを表現。自分自身をよく研究し、将来の進路や方向性を考えながら課題と向き合います。

PICK UP
02

「日本パッケージデザイン学生賞 2024」で全744作品から銅賞・企業賞・審査員特別賞を受賞。他にも18点が入賞。

銅賞

『「薬」を「楽」しく変えるパッケージ』
ティファニー ルブルン スダルゴ

子どもが飲み薬に抱く「怖い」という先入観を変えるため、回転式抽選器の仕掛けを取り入れました。パッケージを回すと錠剤を包んだ星が出てきて、包み紙を広げると運勢が書かれている仕組みです。楽しいデザインで薬のイメージを変え、子どもが抵抗なく服用できることをめざしました。

企業賞

『今日はどの粉?
河合 香実

毎回の歯磨きを子どもが楽しめるよう、絵の具をモチーフにした歯磨き粉のパッケージをデザイン。色や味を選んだり混ぜて楽しんだりと選択の要素を取り入れて、自ら進んで歯磨きをする習慣を育みます。フタは笑った口の形にくり抜き、「健康な歯で笑顔に」という願いを込めました。

審査員特別賞

『妊婦さんのための甘酒』
小坂 桜華

妊婦さんに必要な栄養素をバランスよく含む「米麹甘酒」のパッケージに、赤ちゃんの名前を相談できるよう、ひらがなを一文字デザイン。商品を買うだけで健康を整えてパートナーとのコミュニケーションを促進。妊婦さんを支えながら、少子化社会の風潮を変えることを目的にしました。

PICK UP
03

「第55回毎日・DAS学生デザイン賞「第55回毎日・
DAS学生デザイン賞
大学生の部『金の卵賞』」グラフィック部門で入選。

『WHICH WILL WIN?』 佐藤 銀

福田繁雄のデザイン理念である「ユーモアの必要性」に基づき、じゃんけんの「三すくみ」の関係を取り入れた反戦ポスターを制作。この構造は、勝っても次に負ける循環性を持ち、「戦争は自分に返る悲劇」や「繰り返す愚かさ」を象徴しています。ウクライナ侵攻など戦争が問題視される中、暗い問題だからこそユーモアを通じて反戦意識を前向きに変えることをめざしています。

『muku』 藤田 美晴

気軽にお香を楽しめるブランド「muku」を制作しました。「想うお香」というタイトルに、人を想い自分を癒す思いと日本の香文化への敬意を込めています。ロゴは「omouokou」の「o」をつなぎ、香の煙を表現。香文化に触れるきっかけになることを願い、パッケージは親しみやすい色彩やデザインにしました。また、日本の伝統を大切にし、品質にもこだわっています。

『HIT BACK』 後藤 美桜

戦争で勝利しても代償は必ず自分に返る、そして恨みや妬みを生み、次の戦争の原因となるというメッセージを込めました。作品では戦争の負の連鎖が繰り返される様子をニュートンのゆりかごの仕組みを用いて表現。またコピー機を用いて90年代のグランジ感を出し、戦争の重みを強調しました。

教員メッセージ

コース主任姜 尚均教授KAN Sankyun
  • 専門基礎演習
  • 専門基幹演習
  • 専門演習
  • 卒業研究・制作

わかりやすさと伝わりやすさ
それがデザインの本質です。

デザインに必要なのは美的センスや情緒的価値だけではありません。わかりやすく伝えるための工夫が最も重要であり、だからこそ情報化社会においてデザインの果たす役割は増大する一方なのです。本コースでは豊かな造形力と発想力、実践力と進歩性を備えたグラフィックデザイナーを育成します。

PROFILE

アートディレクター、グラフィックデザイナーとして幅広く活動。主な仕事にANA、ENEOS、東芝、NTTドコモなど。朝日広告賞、Yahoo! JAPAN クリエイティブアワードなど受賞歴多数。

COURSE
TOPICS
コーストピックス

TOPICS01

ダイドードリンコ株式会社「空き容器リサイクルボックスと自動販売機」

未来に向けた取り組みで学生がデザインした
自動販売機を大学内で設置・稼働。

連携したダイドードリンコ株式会社では、資源の再利用やポイ捨て防止の啓蒙活動を行っています。受講した40名は、円滑な資源の再利用を妨げている「異物混入率低減に向けた新しいリサイクルボックスのデザイン提案」というグループ課題と、個人課題の「これからの自動販売機に期待する社会的役割についての企画・デザイン」の二つの課題に取り組みました。連携先の関連情報などの調査・分析を行った後、グループで企画案を話し合い、最終的に企業へのプレゼンテーションを実施。連携先企業にはいずれのグループの企画・デザイン案も好評で、表彰と副賞が贈られました。最優秀グループ賞を受賞した「“リサイくるん”というキャラクターに食べさせる」というアイデアのリサイクルボックスは、実際に大学内3箇所に設置されました。

「リサイくるん」自動販売機 プレゼンテーション時デザイン
MESSAGE

デザインで問題解決を図り
技術が向上しました。

山本 光憂

個人課題に対して、女性向けにセレクトされた飲料と生理時に役立つアイテムを購入できる自動販売機を提案。女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品・サービスを指す『femtech(フェムテック)』をヒントに考えました。デザインは、ピンクとオレンジのグラデーションで、温かみと優しさを演出。授業を通じて、企画・デザインは問題解決を図るものであると再認識し、企画力・デザイン力が向上しました。

『femtech』自動販売機
「リサイくるん」自動販売機 プレゼンテーション時デザイン

TOPICS02

エースコック株式会社「飲み干す一杯 担担麺」

学生のオリジナリティ溢れる発想で、
次世代の商品パッケージデザインを提案。

大手食品メーカーのエースコック株式会社と連携し、デザイン提案による課題解決に挑戦しました。カップ麺の商品デザインと販売促進ボードのデザイン提案です。まずは商品市場の調査やポジショニングマッピングなどをもとに分析を重ね、アイデアの創出を行いました。デザイン制作では企業が期待する若者の食のニーズに合った商品デザインを目標に、イラストレーションや写真、タイポグラフィなどを取り入れた魅力的なパッケージデザインを多く提案することができました。授業後半に連携先企業のマーケティングの方々に対してプレゼンテーションを行い、大変ていねいな総評をいただきました。実社会で活躍されているプロの方々からの直接のコメントやアドバイスは、学生にとって大変貴重な財産となりました。

TOPICS03

サンスター株式会社「Ora2 me」

若い女性の好みと行動を分析。
形やパッケージを工夫してオーラルケア商品を提案。

サンスター株式会社との連携授業では、同社の口腔洗浄剤「Ora2me」をいかに若い女性へ拡販するかをテーマに展開しました。企業が提示した課題に対して、グループに分かれて市場やターゲットを調査・分析し、意見やアイデアを交換します。その後、各自が役割を分担して、商品や販促の企画・デザイン制作、発表資料の作成を行い、リハーサルを経てプレゼンテーションを実施。企業側の担当者で協議の上、総評と優秀提案の発表が行われました。若い女性をターゲットとした、大変興味深い企画・デザイン提案となりました。

ACHIEVEMENTS卒業生紹介

さまざまな業界で活躍するグラフィックデザインコースの
卒業生から受験生に向けたメッセージ

センスや知識が
なくても、
「なりたい!」に
なれる。
MESSAGE

小谷 祐太

株式会社電通クリエイティブフォース
第1プロデュース室 勤務
ビジュアルデザインコース※1 2022年卒業

デザインに関して未経験で入学しましたが、日常生活や社会で通用する視点/考え方の多くを専門分野の指導から学び、自分の「やりたい」を見つけることができました。現在はTVCMやGR制作のクリエイティブプロデュースに携わる毎日です。「デザインにちょっと興味がある」「将来はデザイナーではなくてもグラフィックデザインコースに惹かれる」そんな方にこそ、自身が気づいていない力や夢を発見できる濃密な4年間を過ごせると思います。

「つくる」
だけではなく、
つくったものを
「伝える力」も学びます。
MESSAGE

北野 真由

江崎グリコ株式会社 デザイン部 勤務
ビジュアルデザインコース※1 2022年卒業

本コースは、企業との連携授業など学生でありながら社会との接点の多さが魅力です。連携授業では、作品制作はもちろん、チームワークやプレゼンテーション能力も必要になるので、社会に出てから重要となるコミュニケーションスキルもしっかり身につきます。デザインを学ぶ上でつまずくことも多くありましたが、諦めず主体的に行動すれば、第一線で活躍されている先生方が必ず親身になってサポートしてくださいました。

夢を夢のままで
終わらせないために、
挑戦し続ける。
MESSAGE

松室 夏美

株式会社セガ デザイナー 勤務
ビジュアルデザインコース※1 2020年卒業

印刷物のデザインに興味がありデザイナーとしての基礎を学ぶために志望しました。講義で知ったUI分野に興味を持ち、現在はUIデザイナーとして働いています。在学中に身につけたスキルは、UIの領域に留まらず、駅広告やグッズのデザインを手掛けることも。発想力の磨き方やアイデアを形にする方法など、単なる「作業者」ではなく「デザイナー」として活躍するために必要なスキルを修得できるのが何より魅力だと思います。

デザインの
本質を学び、
夢へ近づけました。
MESSAGE

佐藤 銀

株式会社Hakuhodo DY ONE
総合クリエイティブ推進室
デザイン部 デザイナー 勤務
ビジュアルデザインコース※1 2024年卒業

未経験だった私が、今では人の心を動かす広告デザインの仕事に携わっている。夢の実現を後押ししたのは、本コースで学修した「本質を探る力」で、先生方の指導や課題を通して本質を見極め、課題解決をする力を身につけることができたからです。「未経験だから」「自分にはセンスがないから」といった理由で諦めず、デザインで何かを成し遂げたいという強い気持ちがあるなら、無限の可能性が広がる本校の扉を開いてみてください。

※1 2023年4月よりグラフィックデザインコース 
※掲載作品は在学中の本人の作品です。